2016-09-10

アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち @ 国立新美術館

国立新美術館の「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」にいく。演奏会のあとの夕飯は浅草一新で鮨の予定なので、時間調整である。

ジョヴァンニ・ベッリーニ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼとか、おいらでもよくご存じの巨匠たちが、みられるというので、一見の価値はあるかもね、ということであります。

で、確かに、立派そうではありますが、赤がきれいということしか、あまり、印象に残りませんでした。

ティツィアーノの晩年の祭壇画の大作、《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品ていうのは、さすがに、すぐれものっぽいもんでしたが、徹底的に教養不足、美術眼なしということのようでございます。

帰りぎわ、パンフレット置き場をみていると、「クラーナハ 500年後の誘惑」2016.10.15~2017.1.15国立西洋美術館ていうのを発見。衝撃をうける。こいつは、冥途の土産に、是非もんでしょう。

時間調整なんで、有意義だったということに。


アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち
会場    国立新美術館 
東京都港区六本木7-22-2
会期    2016年7月13日(水)~10月10日(月・祝)
 http://www.tbs.co.jp/venice2016/

アカデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。
14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有しています。
日本とイタリアの国交樹立150周年を契機として、このたび同館の所蔵品による本邦初の展覧会が実現する運びとなりました。
テーマは、ルネサンス期のヴェネツィア絵画です。
ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、
ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、
感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。
本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、15世紀から17世紀初頭に至るヴェネツィア・ルネサンス絵画の展開を一望します。
ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日します。
また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作、《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも、
本展の大きな見どころとなるでしょう。ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例がありません。
この貴重な機会に、水の都ヴェネツィアのルネサンスを彩った名画の数々を、ぜひご堪能ください。

イリーナ・メジューエワ(p) 「華麗なるショパン」@ミューザ川崎

イリーナ・メジューエワのオール・ショパンプロがあるというので、 ミューザ川崎へ。

前半、
幻想即興曲
マズルカ ハ長調 Op.24-2
ワルツ 変イ長調 Op.12
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ マズルカ ロ短調 p.33-4
スケルツォ第3番 嬰ハ短調

後半
即興曲第3番 変ト長調
ピアノ・ソナタ第3番


やはり、純度の高い音で、本当に、嫌みのない、演奏。ミューザ川崎で、 ピアノのソロを聴くのは初めてだと思うけれど、分離が良くて、明瞭度の高い、ピュアな響きのする、良いホールだ。

アンコールは、
ノクターン 嬰ハ短調 遺作
エチュード Op.10-3 「別れの曲」

やはり、遺作の夜想曲は、いいなぁと、素直に思う。

隣の席の小学校高学年くらいの女の子 が多動障害かと思うほど耳障りなので、休憩時間にご注意。ジジイなんで、こらえ性がない。という、ハプニングがあるも、演奏は、大満足。

来週、また、メジューエワでラフマニノフを聴きにいくのが、楽しみであります。





イリーナ・メジューエワ(p) ミューザ川崎ホリデーアフタヌーンコンサート
「華麗なるショパン」

2016/9/10(土) 13:00 開場  13:30 開演
ミューザ川崎シンフォニーホール  (神奈川県)


オステリア ウーヴァ・ラーラ 横浜相鉄JOINUS店 イタリアン@横浜市西区南幸

 タベログ通信 その159

演奏会前のランチ、 横浜相鉄JOINUS店の地下2階に、三笠会館系列のオステリアがあるというので、まあ、なんとかなるだろうと、入店。

わたし
 パスタ・ランチ デザート付き ¥1,790
 水菜と鶏ひき肉の軽い煮込みソースで和えたスパゲッティ(オイル系)と白のグラス(シャルドネ)
おくさん
 ワンプレートランチ:1,470円 ペンネ
を。

ただし、お目当ての「シェフ笛木のごちそう料理」宮城県石巻港よりアイナメのスチーム 黒オリーブのタップナードソース  ¥2,400が、アイナメ入荷せずということで、注文できず、主役なしの食事になってしまいました。

パスタは、値段相応、CP高いとは言えませんが、きちんとしたもんですので、いいんじゃないでしょうか。

ああ、アイナメ喰いたかった。






オステリア ウーヴァ・ラーラ 横浜相鉄JOINUS店 (osteria UVA RARA) イタリアン、ダイニング045-313-6086
神奈川県横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナス B2F
営業時間    
ランチタイム 11:00~16:00(LO)
ディナータイム 16:00~22:00(LO)
不定休(ジョイナスに準ずる)
[夜]¥2,000~¥2,999 [昼]¥1,000~¥1,999
カード     可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
席数     84席
個室     有10~20人可
完全禁煙
http://www.mikasakaikan.co.jp/restaurant/italian/uvarara/index



2016-09-08

【N響創立90周年記念特別演奏会 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ マーラー《一千人の交響曲》】 NHK交響楽団@NHKホール

N響創立90周年記念特別演奏会でパーヴォ・ヤルヴィがマーラーの「一千人の交響曲」をやるということで、NHKホールへ。さすが、満席の大盛況です。

珍しく舞台の両側に、字幕の装置がある。 「一千人の交響曲」は交響曲というより、オラトリオという感じなので、これも、ありかな。

今日のシートは、1階の後ろから2列目の席である。

で、ヤルヴィの「一千人の交響曲」がはじまる。のっけから、すごく気合の入った大音響。ヤルヴィって、もっと、しなやかの音がすると思っていたんだけれど、意外である。

席が悪いのか、なんとなく、音が飽和気味という感じで、居心地が良くない。で、そういう、力こぶが入った響きがずうっと続く。(NHKホールがよっぽどダメなのかしら)

第1部もおわり、第2部、曲の最終場面、 クラウディア・ボイルのうたう栄光の聖母が、オルガンの席に登場して、「Komm!」とよびかけたころで、やっと、ホールに透明な響きがひろがる。

いつも思うけれど、ほんと、この曲は、ここで、ガラッと、世界が変わって、ぞくっとする。

とういことで、「一千人の交響曲」が大大円のうちに、しめくくられた。

聴衆は大歓声。大成功の演奏会でありましたが、本音を言うと、わたし、パーヴォ・ヤルヴィとは、相性良くないみたい。(特に、マーラーで。そういえば、ブルックナーはさらにだめだった)

理由は、よくわかりません。ブロムシュテットや ベルグンドは嫌いじゃないので、北欧系がだめっとかじゃないはずですが。(でも、そういえば、ヤンソンスもなんだかなぁていう気がするような。関係ないか)。




【N響創立90周年記念特別演奏会|マーラー《一千人の交響曲》】 
2016年9月8日(木)7:00pm
NHKホール
マーラー/交響曲第8番「一千人の交響曲」                       
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ   
ソプラノ:エリン・ウォール
ソプラノ:アンジェラ・ミード
ソプラノ:クラウディア・ボイル
アルト:カタリーナ・ダライマン
アルト:アンネリー・ペーボ
テノール:ミヒャエル・シャーデ
バリトン:ミヒャエル・ナジ
バス:アイン・アンガー
合唱:新国立劇場合唱団
合唱:栗友会合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
NHK交響楽団

大かまど飯 寅福 ルミネ新宿店 和食@新宿 その2

NHKホールへ行く前に成蔵でとんかつと、高田馬場に行くも、シャッターが閉まっている。木曜定休だった、茫然。

しょうがないので、新宿に戻り、お久しぶりの寅福 ルミネ新宿店に。

おくさん、揚げ出し豆腐に野菜あんかけ、わたし、豚肉の生姜焼きと揚げ出し豆腐に野菜あんかけの定食を。

寅福 ルミネ新宿店、コンサート前の早い夕食にぴったりで、よく利用していたんだが、このごろ、なんとなく、ご無沙汰でした。

ここ、ご飯がそれなりに喰えるので、気に入っていたんだが、なんとなく、水準が落ちてきている(ご飯は喰えるヨ)気がする。

それと、まだ早い時間の、お客がまばらの状態なのに、おみせに、目が行き届いていない。まあ、かなり、ひどい、オペレーション。混雑時間には、どうなるんでしょうか、心配になります。

ということで、〆て、4000円弱でありました。



寅福 ルミネ新宿店 和食
03-3344-1200
東京都新宿区西新宿1-1-5 ルミネ新宿LUMINE1 7F
営業時間     11:00~23:00(L.O.22:00) 
不定休 (ルミネ新宿店に準ずる)
[夜]¥1,000~¥1,999 [昼]¥1,000~¥1,999
カード     可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
席数     102席
完全禁煙
http://www.four-seeds.co.jp/torafuku/

2016-09-03

新橋鶴八 分店 鮨@港区新橋  その6

コンサート帰りに、夏も終わるということで、鶴八分店へ。

はやばや、5時入店。

突き出し
げそ湯びき  だいすき

ビール きりん*1、冷酒*2

つまみ
塩蒸し、こぶじめ、はまぐり、たこ

にぎり
こはだ*2   しんこ  2枚づけ  にっこり
ひらめ*1 もう、ひらめなんだ
かつを*1  なま 分店さんはなまが多いので、こだわりがあるのか聞いたら、今年のカツオはあぶ らがのっていないので、たたきにむかないとか。ほほう。
あじ*2
いか*1  しんいか
づけ*1


いくら*1 軍艦
まだ夏ということで
うに*1  軍艦
えび*1

あなご*2 うら、おもて

おなかが膨れてきたので、巻き物はパス

たまご つまみ

〆て、19000円弱、ごちそうさま。

五十嵐さんに、インスタグラムやってるんだときくと、お客さんまってるだけじゃだめなんで、始めましたとのこと。できれば、自分と同じ年代の常連さんと、ながくつきあっていきたいんだとか。なるほどなぁ。いいこというよ。是非、そういうお店になっていってね。



エルガー 交響曲第1番外 山田和樹 指揮、清水華澄=メゾソプラノ、日本フィル@サントリーホール

山田和樹さんが、 柴田南雄:コンソート・オブ・オーケストラ、R.シュトラウス:4つの最後の歌、エルガー:交響曲第1番という、なかなか、面白そうなプログラムを振るというので、サントリーホールへ。

先週、ヴァイグレ、エルザ・ファン・デン・ヘーヴァーで4つの最後の歌があったばかりなので、続きすぎとは思ったが、大好物なので、奥さんを誘うのは遠慮して、一人で出かける。

いつもどおり、プレトークがあり、山田和樹さんがでてくる。話すのお好きみたい。
珍しく柴田南雄をやるのは、今年生誕100年没後20年で、11月にやる記念演奏会の前哨戦だそう(切符かってね、ということだったが、おいらは、もう入手ずみ。たのしみだ。)。
4つの最後の歌は、日本人でやるのは声域的に難度高で、山田さんも清水さんも初挑戦とか。
エルガー:交響曲第1番は、3楽章が絶美。今日のテーマは「彼岸」 だそうであります。

で、最初の柴田南雄:コンソート・オブ・オーケストラ、少し前の現代音楽だけど、非常に多彩で、美しい響きが楽しめる、円熟した曲。山田和樹のだす音は、いつもながら、純度の高い良い音がする。柴田南雄の傑作でしょう。大満足。

4つの最後の歌、心配があたって、こりゃだめだ、という感じ。

清水華澄さん、アラベラのアリアでも歌っているみたいで、4つの最後の歌からは、遠かったと思う。曲がR・.シュトラウス最晩年の死の情感に満たされた曲なので、まともに、向かい合っていたら、歯が立つはずがない。ここは、ひたすら、声楽的に純度高く、一途に美しくやるしかないのに、別方向でがんばりすぎです。(先週のエルザ・ファン・デン・ヘーヴァーの歌をワグナーのオペラといっていた人がいたけれど、オペラなのは、よっぽど清水さんのほうだなぁ)

扇谷泰朋さんの、ヴァイオリン・ソロパートも 歌がなさすぎ。先週の読響の日下紗矢子さんの美演に大差をつけられていました。

山田和樹さんもセーブ気味なのか、得意の繊細優美な音がちょっと、できらない、もどかしい感じで残念、またの機会をということのよう。

4つの最後の歌は好物なんで、演奏が聴ければたいていは満足するんですが、ひさしぶりの大外れでした。(声がかぼそすぎてダメダメだった中丸三千繪さんの時以来かも、大昔)

後半は、おそらく、今日のメインのエルガー:交響曲第1番。

山田和樹さん、プレトークで出だしはブルックナーっぽいといってましたが、ブラームスの大学祝典序曲(どこが、っていう声。つまり、威風堂々てことで。)ていうところじゃないでしょうか。エルガーらしく、はなやかさもあって、山田和樹さんのきめ細かな華麗な音出しで、それをいっそう、強く感じられた気がします。

エルガーの交響曲って、もう少し渋い音がするように思っておりましたが、山田さんの若い精気がいっぱいの演奏で、これもありかと。大変、気分の良い演奏でありました。



第683回定期演奏会
2016年 9月 3日(土)午後2時開演(午後1時開場)13:00--16:00
サントリーホール

柴田南雄:コンソート・オブ・オーケストラ 15:28
R.シュトラウス:4つの最後の歌 約22分
エルガー:交響曲第1番 約55分

指揮:山田和樹[正指揮者] 
メゾソプラノ:清水華澄
日本フィル