貴重な梅雨の晴れ間、今年も、結局、しょうぶは横須賀にする。
今回は、遅すぎた去年と違って、ほぼ最盛期。天気もまずまず。毎年来てしまうが、やはりきた甲斐ありの菖蒲園です。
横須賀しょうぶ園
神奈川県横須賀市阿部倉18−1
貴重な梅雨の晴れ間、今年も、結局、しょうぶは横須賀にする。
今回は、遅すぎた去年と違って、ほぼ最盛期。天気もまずまず。毎年来てしまうが、やはりきた甲斐ありの菖蒲園です。
横須賀しょうぶ園
神奈川県横須賀市阿部倉18−1
藝大21 創造の杜2022 「作曲家 ジェルジュ・リゲティ vol.2」を聴きに、上野の東京藝術大学奏楽堂に行く。
リゲティは若かりし頃、現代音楽をお勉強ということで、ムリヤリに聞いていた頃、好きになった数少ない作曲家の1人である。
いまどき、すべてリゲティだけの演奏会なんて極めて珍しい。さすが東京芸大ということで楽しみである。
最初の曲「 チェンバロのための《コンティヌウム》Continuum für Cembalo (1968)」
無限反復というのか、ミニマル的というのか、微細な変化が無限旋律的につづく曲で、極めて美しい。でも演奏はさぞ難しかろう。
続けて、2曲目の《アトモスフェール》Atmosphères für großes Orchester (1961)、超有名曲で、大好物。いいのう、リゲティって。
3曲目
《チェロ協奏曲》Konzert für Violoncello und Orchester (1966)
なかなかに変化に富んだ、面白い曲。曲の最後には、チェロのソロ奏者が、フレットから指を浮かせて、手をフレットのさらに上に伸ばしていく。音の無い音が遥か上まで立ち昇て、昇天してゆく。へえぇ。
後半、
100台のメトロノームのための《ポエム・サンフォニック》Poème Symphonique für 100 Metronome (1962)
オーケストラの奏者がメトロノームを持ち寄って、一斉に、思い思いののテンポで鳴らす。 無秩序のメトロノームの音の集合が、ある種の法則を持った響きの変化にを作り出し、川の音とか森の葉のそよぎとか、そんな世界が生まれていく。で、最後、1台だけ残り、そして、終わる。世界が静まる。
続けて
《ロンターノ》Lontano für großes Orchester (1967)
有名曲、やはり聞き映えがする。でも、《アトモスフェール》がやっぱり好きかも。
最後は、
《サンフランシスコ・ポリフォニー》San Francisco Polyphony für Orchester (1973-74)
非常に変化に富んだ、聞き映えのする曲。演奏効果も満点。わたしのリゲティのイメージとはだいぶ違う。まあ。今どきに近づいている印象。へえぇ、でした。
藝大21 創造の杜2022 「作曲家 ジェルジュ・リゲティ vol.2」
東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
〒110-8714 東京都台東区上野公園12−8
日時
2022年6月3日(金) 19:00開演(18:15開場)
※18:30~ プレトーク:ジョルト・ナジ
主催 東京藝術大学演奏藝術センター
東京藝術大学音楽学部
後援 (特非)日本現代音楽協会
(一社)日本作曲家協議会
藝大21 創造の杜2022
作曲家 ジェルジュ・リゲティvol.2
リゲティを聴く、音楽の未来を問う。
2022年度の「創造の杜」は、2020年に予定しながらも新型コロナウイルス感染拡大の影響のため中止となった公演内容を、曲目・出演者を変えずにお贈りいたします。
取り上げるテーマ作曲家は2016年に続き2回目の登場となる、ジェルジュ・リゲティ(1923~2006)です。
ハンガリーに生まれ、1956年の動乱を機に西側へ亡命したリゲティは、その後、多様な伝統や異文化にインスピレーションの源を見出し、独自の音世界を築いてきました。
ハンガリー時代からラジオを通じて西側の戦後前衛音楽に通じていたリゲティですが、その作品群は戦後前衛音楽史にすんなりと当てはまるものではありません。
ブーレーズの《構造1a》(1952)分析を通じたトータル・セリー批判(1960)しかり、まっとうな楽曲分析を拒む一連の「ミクロ・ポリフォニー」作品しかり、
オペラ《グラン・マカーブル》(1977/96)を彩る悪趣味な下ネタしかり、リゲティの作品にある「アウトサイダー感」は、
常に彼の音楽に一貫した様式美学を模索する聴取者をどこか突き放すものです。
今回のプログラムも、リゲティのそうしたユニークさを再認識する構成となっています。
フルクサスとの関わりから生まれた100台のメトロノームのための《ポエム・サンフォニック》(1962)、
偏執的なまでの自動運動を表現したチェンバロのための《コンティヌウム》(1968)、
そしてサンフランシスコ名物である海上を蠢く霧の様子を音楽化した《サンフランシスコ・ポリフォニー》(1973-74)に加え、
いわゆる「ミクロ・ポリフォニー」の代表作《アトモスフェール》(1961)と《ロンターノ》(1967)、
そしてヴィルトゥオーゾ的要素満載の《チェロ協奏曲》(1966)が、リゲティの音世界の広い守備範囲を披露することと思います。
(音楽学・本学音楽学部楽理科教授)福中 冬子
▊曲目
チェンバロのための《コンティヌウム》Continuum für Cembalo (1968)
《アトモスフェール》Atmosphères für großes Orchester (1961)
《チェロ協奏曲》Konzert für Violoncello und Orchester (1966)
100台のメトロノームのための《ポエム・サンフォニック》Poème Symphonique für 100 Metronome (1962)
《ロンターノ》Lontano für großes Orchester (1967)
《サンフランシスコ・ポリフォニー》San Francisco Polyphony für Orchester (1973-74)
▊出演
ジョルト・ナジ <指揮>
ハンガリー生まれ。リスト音楽院で I.パルカイに指揮を学び、最優秀のディプロムを授与される。
その後P.エトヴェシュに学び、国際エトヴェシュ・インスティテュートの客員教授として各地で教鞭をとった。
1999年よりイスラエル・コンテンポラリー・プレイヤーズ主任指揮者兼音楽監督、2002年~14年パリ国立高等音楽院指揮科教授。
これまでにBBC響、ベルリン放送響、アンサンブル・アンテルコンタンポランのほか、新日本フィルや藝大フィルなど多くのオーケストラの指揮を務めている。
800を超える初演、同数におよぶ録音、及びイスラエルでの現代音楽の秀逸な演奏により特別賞を受賞。東京藝術大学音楽学部卓越教授。
大塚 直哉 <チェンバロ>
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。同大学院チェンバロ専攻を修了後、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を卒業。
アンサンブル・コルティエ、バッハ・コレギウム・ジャパンなどの通奏低音奏者をはじめ、チェンバロ、オルガン、クラヴィコードのソリストとして活発な活動を行うほか、
これらの楽器に初めて触れるひとのためのワークショップを各地で行っている。
「トッカーレ[触れる]」(ALM RECORDS)ほか録音多数。東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師。
宮崎県立芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場のオルガン事業アドヴァイザー。NHK/FM「古楽の楽しみ」案内役として出演中。
山澤 慧 <チェロ>
古典作品の勉強を地道に重ねながら、現代音楽の演奏や作曲家への委嘱を積極的に行い、チェロの可能性を探求し続けている。
2015年以降、20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ曲のみを集めたリサイタルシリーズ「マインドツリー」を毎年開催。2020年からは同シリーズの一環として、
J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲をテーマに据えたプログラムを6ヶ年計画で展開している。
2021年には新シリーズ「邦人作曲家による作品集」をスタートさせた。
音川健二、藤沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子、ミヒャエル・カスパー氏の各氏に師事。
藝大フィルハーモニア管弦楽団首席チェロ奏者、千葉交響楽団契約首席チェロ奏者。
藝大フィルハーモニア管弦楽団
藝大フィルハーモニア管弦楽団は東京藝術大学に所属するオーケストラであり、藝大フィル定期演奏会のほか、
学生との協奏曲等の共演や作曲科学生の作品演奏のモーニング・コンサート、声楽科学生との合唱定期やオペラ公演、
指揮科学生との演奏会・試験など、学生の演奏経験の拡充に資している。近年では外部での公演も多く、メサイア、第九公演のほか、
2017年6月には南米チリにて4公演を行い、聴衆を魅了した。
前身である東京音楽学校管弦楽団は我が国初の本格的なオーケストラで、ベートーヴェン、チャイコフスキー、
ブルックナーなど多くの本邦初演を果たし、日本の音楽界の礎石としての活動を果たしてきた。(公社)日本オーケストラ連盟準会員。
ルガンスキーがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をやるというので買った切符だったのだが、プーチンの暴発で、ルガンスキーが来日見合わせ、清水和音さんの代打公演になってしまった。
清水さんとは、どうも、あまり相性が良くない。そのうえ、併演の曲目がチャイコフスキーの交響曲第4番と、あまり気が乗らない。ということで、なんだかうかない気分で池袋に。
第1曲目。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
清水和音さん、重量感のある強い音で、出だしを奏で始める。なんだか男のラフマニノフ。 それなりにかなり気分がいい。その後もあまり情感がのってくるタイプじゃないが、ラフマニノフを十分に味わうことができました。
粒ダチがよくて、強音が目立つピアノですが、なかなかにラフマニノフっぽい感じ。第3楽章の出だしでちょとばかり疲れたかと思ったが、きちんと盛り返し、気分良くフィナーレに。情感たっぷりとはいかないので、3番よりの2番っていう感じでしたが、予想外に楽しめて、大満足。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、いい曲ダもんなあ、
休憩後
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36
指揮の小泉和裕さん、大ベテランだが、実際に聞いたことがなかったので、どんな人かしらと興味しんしんです。
で、小泉和裕さん 情熱たっぷりにやるのではなく、スッキリと振るタイプみたいでした。
ただ、曲が大嫌いなチャイコ。その交響曲第4番。だけどなぁ。もう少しいい曲だったような気がしていたんだけれど、なんだか、支離滅裂というか、分裂症気味というか、正直、きいていて、とっても、ヒデェ曲。呆れたもんだと思ってしまったのでした。
ということで、曲が曲ということで、小泉さんが指揮者としてどうなのかはまったくわかりませんでした。
東京都交響楽団 第950回定期演奏会Cシリーズ(平日昼)
5月25日(水) 14:00開演 東京芸術劇場コンサートホール
指揮/小泉和裕
ピアノ/清水和音
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36
ノットが振るウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」を聴きに、ミューザ川崎シンフォニーホールの東京交響楽団 川崎定期演奏会第86回にいく。
正直、ウォルトンについては、イギリスの作曲家のなかでも、あまりイメージが湧かないひとだ。
1曲目。
R.シュトラウスのドン・ファン。まあ、楽しく聴ける曲ではある。東響も明るく、キレのある響きを出していて、ノットも快調。
ただ、ミューザ川崎シンフォニーホールって、分離が極めていい感じのホールなので、ドイツっぽい腰の低い音っていう感じにはならない。
R.シュトラウス、オーケストレイションに自信ありで、銀のスプーンだって表現できるといったそうだが、この、ドン・ファンで、具体的に何を描写していたのかは、全然わからない。
プログラムちゃんと読まないせいなんだろう。でも、なかなか気分の良い演奏でした。
2曲目、ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番。
これも諧謔味があってなかなか面白い曲。
ピアノのペーター・ヤブロンスキー、楽し気に、軽々と演奏。ノットも快調。
ただ、ショスタコーヴィチ のお遊び調の曲って、それほどには興味が湧かないというところがあったりする。
まあ、なんだか、胸が重くなる複雑怪奇なショスタコーヴィチ ばかりきくのは、ちょっとしんどいのは事実だが、明るい諧謔味のある曲を楽しむために、わざわざ、ショスタコーヴィチを選ぶ必要があるのか、難しいところじゃないでしょうか。
休憩後、メインイベント
ウォルトンの「ベルシャザールの饗宴」
なかなかにスペクタル、フットワークよく曲が展開して、聞き映えがする。
ただ、ペルシャザールの物語、バビロン捕囚のお話に、わたくし的には、これといった思い入れはないし、曲も情念的に深堀をする音楽ではないので、どちらかと言うと、迫力とか華麗な響きとかが印象に残るという感じになる。
まあ、ウォルトンを一生懸命きくなら、日本の作曲家を聴いた方がよくねなどと、思いました。でも、ノットって、感じいいひとだよなぁ。
東京交響楽団 川崎定期演奏会第86回
2022年05月22日(日)13:15 開場14:00 開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
出演
指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:ペーター・ヤブロンスキー
トランペット:澤田真人(東京交響楽団首席奏者)
バリトン:ジェームズ・アトキンソン
合唱:東響コーラス
曲目
R.シュトラウス:ドン・ファン op.20
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 op.35
ウォルトン:ベルシャザールの饗宴
Title
Kawasaki Subscription Concert No.86
Date
Sat. 22nd May 2022,14:00
Hall
Muza Kawasaki Symphony Hall
Artist
Conductor = Jonathan Nott
Piano = Peter Jablonski
Trumpet = Masato Sawada
Bariton = James Atkinson
Chorus = Tokyo Symphony Chorus
Program
R.Strauss : Don Juan op.20
Shostakovich : Piano Concerto No.1 in C minor op.35
Walton : Belshazzar’s Feast
鴻巣のポピーの後、昼食はどうしよう。鴻巣ならば幅広うどんが有名だが、うまいかどうかは??。なので、安全パイの蕎麦にする。
で、タベログ評価で期待できそうな「そば処 いちい」にいくが、なんと、平日なのに売れ切れ仕舞いになっていた、
仕方がないので、次善の「鴻巣宿阿部(コウノスシュクアベ)」というはてな?のところに。
行ってみると、幅広うどんの超有名店「久良一」のほぼ並びにあったので、びっくり。競合して大変じゃぁなどと余計な心配をする。
で、入店。
外一だそう。でも、十割を頼む。
食べログの口コミでは、天丼とせいろそば的なサービスセットが安くておいしいという、まあ、勤め人の昼食どころとしての評判のよさじゃないかしらと思っていたら、意外や、蕎麦が十分本格派でおいしい。そのうえ、お安い。
なんというか、和食処風のおみせなので、蕎麦っ喰い様、御用達しとはいえないかもだが、もう、非常にご立派、感心してしまいました。
鴻巣宿阿部(コウノスシュクアベ)そば
048-598-4218
埼玉県鴻巣市人形4-3-1
営業時間 11:30~14:30 17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日 月曜日
¥1,000~¥1,999
席数 30席
全席禁煙
駐車場 有 6台
http://www.kounosujyuku-abe.com/
オープン日 2015年10月
備考
その日食べる蕎麦はその日のうちに打っています。
お昼のご注文は14時まで17時半から夜の営業になります。
機械打ちではなく、手打ちにこだわって蕎麦を打ってます。
お店のPR
月替りで各地名産の蕎麦を吟味し、打ちたてをお出ししております。
そば処鴻巣宿阿部にいながらにして、全国各地の蕎麦をご賞味いただけます。
95%そば粉、つなぎは0.5%の外一(そといち)で打ちあげています。
蕎麦に合わせるわさびも自家栽培の本わさびを使用しております。
そば処 いちい
048-541-5465
埼玉県鴻巣市大間537-3
営業時間
水~金 11:30~14:30
土・日・祝 11:30~14:30 18:00~20:00
定休日 月・火,
¥1,000~¥1,999
カード可(VISA、Master、JCB)
席数 16席(囲炉裏席4席。6席、4席、2席。)
全席禁煙
駐車場 有 店の前に1台、反対側のところ4台。
久良一 うどん
048-542-5542
埼玉県鴻巣市人形4-1-36
営業時間
昼の部 11:30~15:00(L.O.14:30)
夜の部 17:30~21:00(L.O.20:30)
※日曜日は昼の部のみ営業
定休日 木曜日
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999
席数 33席
(カウンター3席、小上がり3卓×6席、テーブル3席×4席。)
全席禁煙 ランチタイムのみ禁煙
駐車場 有 店前P6台 第2P4台 計10台