2017-03-16

ティツィアーノとヴェネツィア派展 @東京都美術館


演奏会の前、時間つぶしに、東京都美術館の、ティツィアーノ展にいく。

何しろ、憧れのヴェネチア・ルネッサンスの大家なので、見ておいてもいいかと思ったわけだ。

会場には、ティツィアーノのほか、ティントレット、ヴェロネーゼなどという、私などでも、ヨックご存知の大物画家の作品が展示されていた。

美しい女性が、美しく咲き誇る絵画のかずかず。優美で、明るく、すがすがしい。この前見た、クラーナハの怪しさなど、どこにもない。なんというか、趣味がいいと言うことにつきるんだろう。感性の鈍麻したジジイが、ふらふらと迷い込むには、毒気が足りないようだ。

ま、人間賛歌のイタリア・ルネッサンスなんで、木に縁りて魚を求めちゃいかんということでしょう。




ティツィアーノとヴェネツィア派展 Titian and the Renaissance in Venice
2017年1月21日(土)~4月2日(日)
主な作品
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
《フローラ》1515年頃
《教皇パウルス3世の肖像》1543年
《ダナエ》1544-46年頃  
《マグダラのマリア》1567年

2017-03-14

ドニゼッティ ルチア @NNTT

ドニゼッティのルチアを見に,NNTTへ。

新国立では2度目のルチア公演、でも、新制作とか。

わたくしめ、ペラキチでは全然ないので、ドニゼッティとかのベルカント・オペラには、ほとんど興味がない。ロッシーニさえあれば、あとは、ヴェルディまで、聴く必要はないよなぁなどと、横柄に構えて、ルチアの実演は初めてだ。

演出は、ジャン=ルイ・グリンダさん、モンテカルロ歌劇場の総監督で、今回のルチアは、この歌劇場との共同制作ということらしい。

で、1幕の出だしから、海岸の断崖が、映像の海岸線と、水平線上の黒雲の流れの中にあらわれ、合唱が始まる。
もう、映画を見ているみたい。ハイテクであります。びっくら。

続いて、エンリーコのアルトゥール・ルチンスキー、登場。おお、ベルカントじゃ、ええ声やぁ。

次に泉の場に変わり、オルガ・ペレチャッコ=マリオッティさんのルチア、男装で登場。これは、ルチアの性格づけのうえで、すごく、意味があったみたいだ。気弱な女性が流されたあげく狂乱ということじゃぁないよ、ていうことのようです。
オルガ・ペレチャッコ=マリオッティさん、試運転のあと、徐々に調子を上げている。さいごがあるからなぁ。
で、 おまちかね、エドガルドの、イスマエル・ジョルディさん、登場。あま~いイタリア声のテノール、まさにベルカントであります。かっこいい二枚目だし。奥さん、ウットリ。主役級の男性陣、文句なしであります。

2幕。指揮の、ジャンパオロ・ビザンティさんも、引き続いて、すこぶる、快調にドライブ。合唱もイタオペ感満載で、盛り上がる。 幕切れの6重唱、すんばらしい。歌い手がそろっていると、こんなに、聴き映えがするんだ。ブラヴィ!ブラヴィ!ブラヴィ!(いつもご出演の妻屋さんも、やっぱり、うまい)

第3幕。いよいよ、狂乱の場。ルチアが、槍の頂きに新郎アルトゥーロの生首をさして登場。ゲゲゲェ~。オルガ・ペレチャッコ=マリオッティさん、真迫の歌唱。優しい乙女の心が折れるというより、自分の意志の力で、狂気を呼び込んだような、狂乱の場になっていた。ちょっと、普通と違う、切り口なんではと思われます。

しかし、ともあれ、声のそろったときのベルカント・オペラの面白さを、十分味あわせてくれたルチアでした。

ドニゼッティの音楽も、あと、もう少しで、ヴェルディという、さすがの出来ばえで、代表作だけのことはあります。

奥さん、ドニゼッティの音楽のほうが、美しい声を楽しむに丁度いい、ヴェルディやプッチーニみたいに、心が乱され過ぎなくて、安心、大好き、だそうです。なるほど。そんなものかしらねぇ。

というわけで、大満足の初「ルチア」実演見物となったのでありました。

P.S.
サシャ・レッケルトさんのグラスハーモニカ(ヴェロフォンという改良型らしい)が、狂乱の場に堂々登場。2011年3月19日のデセイのメト・ライブ・ビューイングでも使えなかったレア楽器(デセイ、アカペラでやっていた。スゴ)で、新国立、大健闘です。奥さん、コロラトゥーラとグラスハーモニカの2重奏って、ほんと、聴き映えがする、やっぱり、グラスハーモニカがなくっちゃね、だそう。








オペラ「ルチア」/ガエターノ・ドニゼッティ
Lucia di Lammermoor / Gaetano DONIZETTI
全2部(3幕)〈イタリア語上演/字幕付〉
オペラパレス

【共同制作】モンテカルロ歌劇場

指 揮    ジャンパオロ・ビザンティ
演 出    ジャン=ルイ・グリンダ
美 術    リュディ・サブーンギ
衣 裳    ヨルゲ・ヤーラ
照 明    ローラン・カスタン
舞台監督    村田健輔

 (指揮)    ジャンパオロ・    ビザンティ
 (演出)    ジャン=ルイ・    グリンダ

キャスト
ルチア    オルガ・ペレチャッコ=マリオッティ
エドガルド    イスマエル・ジョルディ
エンリーコ    アルトゥール・ルチンスキー
ライモンド    妻屋秀和
アルトゥーロ    小原啓楼
アリーサ    小林由佳
ノルマンノ    菅野 敦

合唱指揮    三澤洋史
合 唱    新国立劇場合唱団
管弦楽    東京フィルハーモニー交響楽団
    【グラスハーモニカ】サシャ・レッケルト

2017-03-13

指揮:アンドレア・バッティストーニ ピアノ:松田華音 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 チャイコフスキー/交響曲第6番 東京フィルハーモニー交響楽団 @東京オペラシティコンサートホール

バッティストーニのチャイコフスキー交響曲第6番を聴きに、東京オペラシティに。

チャイコフスキー・アレルギーの私だが、このまえ音友をみていたら、バッティストーニ、チャイコにいたく思い入れがあるらしい。

で、バッティストーニについては、東文のトロヴァトーレの体験後、青田買い決定の認定をした手前、チャイコフスキーとは困ったもんだと思ったものの、聴かん訳にもいかない気がしたのだ。

そのうえ、大好物のラフマニノフのピアコン第2番をあわせてやるとかで、こちらは、松田華音さんという若手の超有望株が弾くらしい。なんでも、6歳からロシアに留学して、日本人初のロシア政府特別奨学生としてモスクワ音楽院入りしたとか。小学生のころからずっとロシアにいるわけで、もう、日本人というより、まんまロシア人ということでしょう。筋金入りちゅうことみたいです。

ということで、新宿のル・モンドで、リブロースとヒレのダブル定食2450円で、CP抜群の腹ごしらえをしたあと、初台へ。

1曲目。初めのラフマニノフ、出だしのピアノの低音がバッチリ鳴り響いて、さすが、ロシアンスクールと思わせる。
バックを務めるバッティストーニ、自然な呼吸感の中で、たっぷりと歌う。キレば血が飛び散るような、心の鼓動が脈打つ音楽。サポートというより、ほとんど、主役。

対する松田さん、まだまだ、優等生的で、バックがあれでは、 なんとなく舌足らず。テンペラメントの違いが明らかで、ちょっと、勝負にならんかった。これからの成長に期待ということかな。

休憩後、恐怖のアレルゲン、チャイコの悲愴が始まる。バッティストーニ、まさに、激演。熱い息吹きが、音から吹き上げてくるよう。さすが、天才というしかない。青田刈りは当然。こんど、チャイコの5番もやるらしいので、いってみようかしら。

重度のチャイコ・アレルギー患者のわたしをして、こう思わしめるなんて、バッティストーニ、ただモンじゃありません。

こういう感じだと、ショスタコ 、とか、マーラーとか、どうなちゃうんでせうか。ああ、はやく、きいてみたい。饅頭、怖いの、思いがつのるのでした。大満足。(東フィル、もう少し、音が豊かで美しければ、さらに吉なんだけどね)


ps

チャイコの悲愴、あんまりの激烈さに、三楽章がおわったとき、拍手しちゃった人が何人か発生。こんな通俗名曲、終わりを間違えるとも思われません。あの、3楽章では、拍手したくなるのがよくわかります。そして4楽章が終わっても、会場がなが~く、静まりかえる、という、凄演でありました。



 3月13日(月)
東京オペラシティコンサートホール
第108回東京オペラシティ定期シリーズ
東京フィルハーモニー交響楽団

指揮:アンドレア・バッティストーニ
ピアノ:松田華音*

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番*
チャイコフスキー/交響曲第6番『悲愴』



2017-03-02

鮨 福元 (すしふくもと)@世田谷区代沢 下北沢

タベログ通信 その178

前々から気になっていた下北沢の鮨 福元に、やっといく。
午後6時に予約、あいにくの、雨の中、ほぼ、ジャストに到着。すでに、1人女の方が、着席済み(ご主人と、双子のお子さんおいて、来たんだそう。よほど、鮨好きらしい)。

まず、ビール、キリンを注文。
おまかせを おつまみは4品くらいでいいですと 頼む

大根のおしんこ薄切りみたいな、独特のガリ登場。試し食いする。

温めたたらのしらこ 冬らしく美味しい
さしみ ひらめ ちゅうとろ かなり厚切り ふつう
     あおやぎ よいあじ 北海道のだからね と親方
のどぐろ 焼き物

冷酒*2 景虎があったので、注文

まだ、つまみですかと確認があったので、握りに移ってもらう

鮨だねの温度コントロールに気を使ってらっしゃいます

すみいか こまかな切り込み  高名な酢飯を体験 本当に硬く炊いたもの なるほどね
       シャリは小振りなタイプ
たい 佐島とか かなり厚い切りつけ しっかりとあまく うま
まぐろ 赤身 ふつう
こはだ しっかり味がついているけれど、それほど日にちをかけたタイプではないみたい
あじ さっぱり系 福元さん 冬の鯵が好きなのかしら
あかがい 閖上はものが違います と親方。確かにね でも、わたし 貝喰いじゃあない
えび かためのゆで 大き目のやつ 頭は切ってそのままでてくる
うに 軍艦
はまぐり うすい味付けで、ほとんど、なまとか。つめの気配がないので これはなにと聞くと、にきりだそう 少しがっかり(つめもあるようだから、こっちがお薦めなのかも)

あなごは この頃いいのがなくって 手に入らないと 親方から事前説明がある

みそ汁 のどぐろ 美味しいなぁ

忘れちゃったが、たこも食べたと思われる

かんぴょうまき 山葵はいりますかと親方。ハイとこたえると さびなしとさびいり半分づつ出してくれた

たまご あつぎり これでお仕舞の様だったので
たい を頼む
かなり 腹がくちかったけれど
最後に、こはだにがりを巻いてもらう

満腹。でも、好きか嫌いかまだ、よくわからないお鮨。脳天直撃はなかったかも。

それよりも、気になったのは、ちょっと、出てくるテンポが速すぎてあわなかったことかな。 
わたし、つけだいにでてくるとすぐにパックっと行くタイプなんだけれど、
せっせと食べても、3貫ぐらいお皿に並んじゃったりで、困ったりしたのは あまりない体験でした

これでは、すぐ、腹いっぱいになっちゃうよなぁ。さっさとお帰りということかもね。

あとに来たお客さんは、若いカップル1組だけ ワインなんか飲んでおったなぁ。

〆て、20000円ジャスト。噂だと昔は廉価だったらしいけれど、今は、適正価格みたいです。





鮨 福元 (すしふくもと)
03-5481-9537
東京都世田谷区代沢5-17-6 はなぶビル B1F
下北沢駅南口より徒歩10分
営業時間 [月・火・木・金・土]午後6時~午後11時
[日曜・祝日]午後5時~午後9時】
夜10時以降入店可、日曜営業
定休日 水曜日
[夜]¥15,000~¥19,999
カード 可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
席数 (カウンター9席。他、お座敷あり)
個室 有 2人可、4人可、6人可
完全禁煙
http://www.sushifukumoto.jp/
備考
[握りご予算]おまかせの場合、おつまみ6~7品と握り10~11カンで14,000円程度です。
[宴会のご予算]14000円~/お一人様、※14000円のメニュー例 おつまみ6品 握り11カン
その他、季節に応じて、フグ・カニ・鯛ちりなどのコースもお受け致します。お気軽にご相談ください。
※2日前までに、お電話かメールでご予約くださいませ。

2017年03月02日
本日のネタ 12
小鰭   (熊本 天草)
真鯵   (兵庫 淡路)
真蛸   (神奈川 佐島)
墨烏賊  (鹿児島 出水)
真鯛   (神奈川 佐島)
鮃    (青森 風間浦)
本鮪   (和歌山 那智勝浦)
赤貝   (宮城 閖上)
青柳   (北海道 野付)
車海老  (愛知 三河)
煮蛤   (三重 桑名) 
赤海胆  (北海道 厚岸)

2017-02-26

あり田  そば、うどん@厚木市岡田 その16

奥さんが所用で外出。昼飯は勝手に調達せよと、放置されてしまったので、次男とあり田に駆け込む。

わたし いつもどおり。二八、 十割(ふる里)。
次男 星雲うどん もり、てんぷら付きもりそば。

いつもながら、ホントに、うまい。こういう、安心の避難所があるなんて、ありがたいことです。〆て、3800円ほど。ごちそうさま。


手造りそば あり田  そば、うどん
046-228-0438予約可
神奈川県厚木市岡田5-17-17
営業時間 11:30~15:00 17:30~19:30(L.O) 20:00(閉店)
定休日 火曜日 (祝日の場合営業、翌日休業)
[夜][昼]¥1,000~¥1,999
席数 22席 (テーブル10席、座敷12席)
完全禁煙
駐車場 有(お店の前と近くに駐車場あり。案内板出てます。)



2017-02-25

なかがわ 天ぷら @中央区築地 その9

ヤブウォンスキのショパンのあと、「オルセーのナビ派展」経由で、お楽しみの「なかがわ」へ。

キリンラガー、冷酒*3

つきだし
菜の花 春ね

くるまえび 2尾 レア 甘んまい
きす
ふきのとう 春の山菜 うれちい 
すみいか
たらのめ
しらうお
うに なかがわのスペシャリティになりつつあるのかな
めごち
あなご なかがわさん、きょうは種が多いんで、お腹が大変でしょうと、奥さんは半分にしてくれる。
しらこ とらふぐ やっと喰えた
しいたけ
丸十 これたべなきゃ、と奥さん
アスパラ

てんちゃ かいばしら かき揚げ 

やはり、美味しい。もう、お腹、いっぱいです。天婦羅は、ほかに、行く必要をほとんど感じない。2人で、〆て、32,000円ちょっと。ごちそうさま。




なかがわ 天ぷら
03-3546-7335
完全予約制
東京都中央区築地2-14-2 築地NYビル 1F
築地駅2番出口より徒歩2分、1番出口から徒歩3分。
営業時間 11:30~13:30 17:00~22:00
定休日 月曜日
[夜]¥8,000~¥9,999[昼]¥1,000~¥1,999
カード 不可
席数 16席 (カウンター8席、テーブル席4人掛け×2)
完全禁

オルセーのナビ派展 @三菱一号館美術館

ヤブウォンスキのコンサートの後、なかがわの夕食まで、時間があるので、「オルセーのナビ派展」にいく。

ボナール偏愛のわたくしには、美味しい展覧会じゃないかと、興味があったのだ。

ナビ派については、インティメートな装飾的絵画というような漠然とした印象しかない。で、はじめて、じっくり、見た感じなんだが、なんというか、シックの権化というか、色彩とデザイン性のかっこよさに、あきれるばかり。パリがファッションの中心地になったのは当然、というクオリティであります。

偏愛ボナールのナビ派時代もみることができて、意外と、満足感の高い展覧会でした。






オルセーのナビ派展 美の預言者たち―ささやきとざわめき

19世紀末のパリで、前衛的な活動を行ったボナール、ヴュイヤール、ドニ、セリュジエ、ヴァロットンらを中心とする若き芸術家のグループ「ナビ派」。ゴーガンから影響を受け、自らを「ナビ(預言者)」と呼んで、新たな芸術表現を模索しました。本展は、日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。オルセー美術館が誇るナビ派のコレクションから、油彩約60点、素描10点など合わせておよそ70点が一堂に会します。
会場 三菱一号館美術館 
�東京都千代田区丸の内2-6-2
会期 2017年2月4日(土)~5月21日(日)
開館時間 10:00~18:00
休館日 月曜日(ただし、3/20、5/1、5/15は開館)