コロナで延び延びになっていたペーター・レーゼル フェアウェル・リサイタルに行く。
1曲目
ハイドン:ソナタ第52番変ホ長調 Hob.XVI:52
ハイドンって、つくづく情緒に関わらない渇いた感性の人だなぁと思う。
運動性能の効いた終楽章がとても面白い。ただ、途中で携帯電話の音を高らかに3回も鳴らす奴がいて興醒め極まりなかった。
2曲目
ベートーヴェン:ソナタ第32番ハ短調 op. 111
さすがのベートーベン。でも、夢幻感はちょっと少なめ。レーゼルってそういうタイプではないものね。それに、音のパレットで勝負というところもない。これがドイツぽっていうことなんだろう。
3曲目
シューベルト:ソナタ第21番変ロ長調(遺作)D960
意外や、これが最高によかった。
レーゼルって、デーモンが出てくるタイプじゃないはずだが、P、 PP、 PPP のシューベルトの音楽を誠実に奏でて、諦観とその受容の世界があらわれて、しみじみと心を打った。
アンコールは
シューベルト:4つの即興曲D935 op.142より第2曲変イ長調
ベートーヴェン:6つのバガテルop.126より第1曲 ト長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第10番op.14-2より第2楽章
ペーター・レーゼル フェアウェル・リサイタル
紀尾井ホール
2021年10月13日(水) 開演:19時
※2020年5月15日振替公演
出演者
ペーター・レーゼル(Pf)
曲目
ハイドン:ソナタ第52番変ホ長調 Hob.XVI:52、
ベートーヴェン:ソナタ第32番ハ短調 op. 111、
シューベルト:ソナタ第21番変ロ長調(遺作)D960
<アンコール>
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