近藤譲さんはわたしが若かりし頃新進気鋭の作曲家、武満、三善の次の世代の主役と目されていた人だ。
線の音楽とかで、私も聞いてはみたが、あまりピンとは来なかった思い出がある。
その後、現代音楽とはすっかり疎遠になってしまったので、現在の近藤さんがどんな位置にあるのか全然知らない。
で、まとまった音楽会のシリーズがあるとわかったので、すでに、ゲットしていたリゲティと連続になるので相当迷ったが行ってみることに。
そうして、今回聴いてみると、昔なぜピンとこなかったのかわかった気がした。
要するに、美味しい音響がしない。現代音楽に弱い私が好きなのは面白い音がする音楽だった。線の音楽は、音が前に前に進んでいく過程で、物事が生起する感じ。
音そのものの魅力には頼らないという音楽のようだ。
1曲目がまさにそう
2曲目は、音の音のウェーブが力ずよく魅力的で、なかなか変化に富んでいるし、聴いていて楽しい曲だった。
後半
一曲目
クラリネットがいっぱい出てきて、クラリネットの音しかしない。折角、クラリネットがこれだけ出てくるなら、もう少し、変化をつけてお、もっと面白くすればいいのに、などと、思う。
2曲目はなかなかいい曲
ちょっと今どきか風になっているのかも。
3曲目は聴きやすい曲だったが
なんだか近藤さん、丸くなって普通になちゃたっ気がてしました。
いずれにしても、全体的に、なんだか地味で、キャッチーじゃない。高踏派の音楽っていう気がするあぁ。
あと2回、近藤さんのコンサートいく予定になっているんだが、室内楽や歌なので、オーケストラより面白いかもしれません。
でも、8日間にコンサートが6回、 飲みが1異界、 offはたったの1日だけという空前のハードスケジュール、老人に耐えられるのか、ほんと、心配です。
〈コンポージアム2023〉 近藤 譲の音楽
読売日本交響楽団
2023 5.25〈木〉 19:00
東京オペラシティコンサートホール
指揮:ピエール=アンドレ・ヴァラド
近藤 譲:牧歌(1989)
近藤 譲:鳥楽器の役割(1974)
近藤 譲:フロンティア(1991)*
近藤 譲:ブレイス・オブ・シェイクス(2022)
近藤 譲:パリンプセスト(2021)[世界初演]
*国立音楽大学クラリネットアンサンブルによる演奏(ソロ:田中香織、佐藤拓馬、堂面宏起)
0 件のコメント:
コメントを投稿