会場につくと、来日予定のソプラノ:ヘレナ・ユントゥネンが、第二子出産のおめでたで来日できず、変わりにバリトンの河野克典が登場、交響詩《ルオンノタール》も、組曲「ベルシャザールの饗宴」に変わるという。へえ、シベリウスにも、「ベルシャザールの饗宴」があるんだ、と、思ったが、当然、それよりも大事なのは、ソプラノがバリトンへっていところなのは、勿論のことであります。
なんか、とっても、ラッキーていうことかもしれません。テノール&バリトンの大地なんて、CDでバーンスタインのジェームス・キング&フィッシャー=ディースカウ、ウィーン・フィルていうやつをきいたことがあるくらいで、実演で遭遇するのは、はじめてでございます。とっても、たのしみ。
前半は、シベリウス:歴史的情景第1番と組曲「ベルシャザールの饗宴」。珍しい曲ですが、インキネン、快調に優美に演奏。
後半いよいよ、大地の歌です。テノールの西村悟さん、いかにも、若者のロマンチックな感傷全開の歌いぶりで、なかなか。河野さんのバリトンも、しっとり歌っていて、良い感じです。原詩からすると、やっぱり、男のうたなので、気分的にも、しっくりくるところが、やはりありました。
インキネン、大地を振るのは初めてだそうですが、若者のセンチメントという感じの優しい曲づくりで、歌い手の感じにもあった指揮振りでした。
クレンペラーみたいに、深々した、諦観の曲ということでない、こういう大地もありでしょう。自然なインキネンの今を感じさせるものでした。
あと、演奏後、大サービスでインキネンのアフター・トークがあたっんですが、テノール&バリトン判を振った感想がきけなかったのが、拍子抜けでございました。
会場 サントリーホール
指揮者 ピエタリ・インキネン[首席客演指揮者]
出演者
テノール:西村悟
バリトン:河野克典
日本フィルハーモニー交響楽団
プログラム
【マーラー撰集Vol.6】
シベリウス:歴史的情景第1番
組曲「ベルシャザールの饗宴」 op.51
マーラー:大地の歌
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