NNTTのトスカを見に行く。
アントネッロ・マダウ=ディアツの演出は、NNTTの杮落としにあたって製作した豪華な舞台だそうで、今回で7回目の上演らしい。
アントネッロ・マダウ=ディアツご本人は、近頃、お亡くなりになったらしく、1階フロアーに遺影と薔薇が一輪かざられていた。合掌。
トスカを積極的に聴く気にはならないので、おそらく、NNTTのトスカは初めてじゃないかと思う。
確かに豪華な舞台で、これでは、新製作するきにはなかなかなれないだろう、と思わされる。
出演者もあまりへこんだキャストはいないので、安心してみていられるが、イタオペなので、もっと、もっと、と望みたくなるのは、いたしかたないかも。
ま、カヴァラドッシのホルヘ・デ・レオンさんは、若々しいイタリア声で、大満足でありました。
トスカのマリア・ホセ・シーリさんは、3幕めはかなり快調だったが、看板役なので、もっと、プリマ
ぽいといいかなぁ。
スカルピアのロベルト・フロンターリさ,んは、端正で、もう少しエグ味があると、スカルピアっぽくて、いいかも。
あと、スポレッタの松浦 健さんは、なかなか、芸達者で、ブラボーでありました。
指揮のエイヴィン・グルベルグ・イェンセンさん、劇的なところはバンとオケを鳴らして、オペラらしかったと思います。
なんだか、学生の鑑賞会の日のようで、高校生が大勢劇場を占拠していて、大丈夫かと心配しましたが、なかなか、行儀よくすわっていて、問題なしでした。
ということで、満足ではありましたが、トスカなんで、彫琢のゆきとどいた結構なオペラではありますが、これで、当分、みなくてもいいかなぁ、ていうところです。
、
指揮エイヴィン・グルベルグ・イェンセン
演出アントネッロ・マダウ=ディアツ
再演演出田口道子
キャスト
トスカ マリア・ホセ・シーリ
カヴァラドッシ ホルヘ・デ・レオン
スカルピア ロベルト・フロンターリ
アンジェロッティ 大沼 徹
スポレッタ 松浦 健
シャルローネ 大塚博章
堂守 志村文彦
看守 秋本 健
羊飼い 前川依子
合唱指揮三澤洋史
合唱 新国立劇場合唱団
児童合唱 TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
0 件のコメント:
コメントを投稿