たまにはロシアンスクールのラフマニノフを聴くのもいいかと、ルガンスキーがラフマニノフのピアノ協奏曲第1番をやるという都響定期へ。
1曲目
レーガーのベックリンによる4つの音詩
レーガーというと、モーツァルトの主題による変奏曲とフーガとか、馬鹿バカシク大袈裟で勿体ぶった管弦楽曲の印象が強く、敬遠気味の人なわけだが、この曲はなかなかに自然な感興に富んでいて楽しい曲だった。まあR・シュトラウスの同輩なんだし、ドイツの大家ならこのくらいはやるのねというところか。
2曲目 今日の目標、ルガンスキーのラフマニノフ ピアノ協奏曲第1番
ルガンスキーめちゃめちゃ指がまわってテクニシャン。ただ、ロシア派にしては 音が重くなく、腕力よりスピードな感じ。こんな感じでしたっけ。もっと美音をとか、思ってしまいました。情感もちと薄めかもね。
後半シューマンの交響曲第4番。青春の息吹が横溢する躍動感のあるいい曲。
大野さんも情感たっぷりとはいかないが、生き生きと活気があって、楽しくシューマンを聞かせてくれたのでした。
2023年12月07日(木) 東京文化会館
18:00 開場 19:00 開演
第988回 定期演奏会Aシリーズ
指揮/大野和士
ピアノ/ニコライ・ルガンスキー
【レーガー&ラフマニノフ生誕150年記念】
レーガー:ベックリンによる4つの音詩 op.128
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 op.1
シューマン:交響曲第4番 ニ短調 op.120(1851年改訂版)
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