2018-08-30

第614回 読響名曲シリーズ 指揮=ヨーン・ストルゴーズ ピアノ=小山 実稚恵 ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 シベリウス:交響曲 第2番 @サントリーホール

夏季休暇むきのコンサートということで、 第614回 読響名曲シリーズ にいく。

去年、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで小山実稚恵さんのショパン:ピアノ協奏曲 第1番をきいたけれど、会場が東京国際フォーラムだったので、もうすこしまともなところで聴きたいなぁと思ったのだ。

1曲目はルーマニアの知らない作曲家アレッサンドレスクの「秋の黄昏時の曲」。
なかなか美しい雰囲気の曲で メロディクになったディーリアスみたい。
ヨーン・ストルゴーズ さん 棒なしで優しげな指揮ぶりでした。

2曲目 小山さんのショパン ピアノ協奏曲 第1番。やはりベテランらしく細かな配慮の行き届いた、いかにもショパンらしい弾きぶり。十分に、きちんとした演奏なんですけれど、どこか、彫琢が効きすぎっていう気がしてしまいます。それに、今日は 絶好調ではなかったのかもしれません。

アンコールはショパン ワルツ No.19 遺作

後半、お楽しみのシベリウスの2番。 ストルゴーズさんの真価やいかんということですが 、やっぱり、先日聴いたフィンランディア同様、構が大きいなぁという印象。

郷土の偉大な作曲家シベリウスを指揮(今回は棒を持って登場)するんだという気迫が前面出ている感じ。
隈取りが深くて、エモーショナル。ただ、シベリウス特有の、北欧の深い霧っぽい情緒はあまりない。響きの深さよりも、メロディーが優先する感じ。(曲のせいもあるかな)シベリウスとしては、珍しいタイプじゃないだろうか。

でも、8月に2回聞いたヨーン・ストルゴーズさんの指揮としては、1番の出来だったんじゃないでしょうか。第2番は大好物なので、それなりに、楽しめました。



読響名曲シリーズ 第614回

2018/8/30(木)18:30 開場 19:00 開演
サントリーホール 大ホール (東京都)

指揮=ヨーン・ストルゴーズ
ピアノ=小山 実稚恵

アレッサンドレスク:秋の黄昏時
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43


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