2013-07-04

香月修作曲 「夜叉ヶ池」 in NNTT 中劇場

新国立中劇場のオペラ「夜叉ヶ池」にいってきた。新国立は1997年の開場以来通っているが、中劇場は確か初めて。どこに入り口があるのか、ネットで調べる騒ぎとなりました。

香月修作曲の「夜叉ヶ池」、尾高忠明芸術監督待望の新作オペラだそうで、香月修さんは存じ上げないという門外漢ながら、泉鏡花原作に、興味を引かれたということになります。

数少ない邦人作曲家のオペラ体験に新たな1ページが、ということになりましたが、大昔、上野文化会館で團伊玖磨作曲、水木洋子台本、浅利慶太演出の「ちゃんちき」などを見物したおぼろげな記憶からすると、舞台装置の立派なのに、まず、驚かされます。

作曲家が何年か心血を注いでつくりあげた作品を、お手軽に批評したりするのは、心苦しいので、一言だけ。二幕の、鯉と蟹と鯰とのエピソードは、トゥーランドットのピン・ポン・パンの場面みたい、常道のオペラ作法という感じで、楽しめました。

余分な感想をもう一言。あまり、傑作とかいう話はきかないけれど、「ちゃんちき」は、好きでした。日本版「利口な女狐の物語」ということで、こんな立派な舞台と歌手でもう一度見てみたいと思います。

(2013/06/26 公演) 
【指揮】十束尚宏
【演出】岩田達宗
【美術】二村周作
【衣裳】半田悦子
【照明】沢田祐二

【白雪】腰越 満美
【百合】砂川 涼子
【晃】西村 悟
【学円】宮本 益光
【鉱蔵】妻屋 秀和
【鯉七】羽山 晃生
【弥太兵衛/蟹五郎】大久保 光哉
【鯰入】志村 文彦
【万年姥】森山 京子
【与十/初男】加茂下 稔

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団


0 件のコメント:

コメントを投稿