2024-03-14

リヒャルト・ワーグナー トリスタンとイゾルデ @ 新国立劇場 オペラパレス

名古屋ミモザ見物日帰り旅行の翌日、新国立劇場オペラ「トリスタンとイゾルデ」へ。

上演時間5時間オーバーは、体がもつか心配だが、ミモザ日和に合わせると、これしか日程が取れませんでした。

トリスタンとイゾルデは大昔、シェロー演出の来日公演をみにいったきりだ。何も、オペラハウスで聴かなくても、十分な曲じゃぁないのではと思っていたせいも。

で、1幕終了。

とてつもない傑作だと再認識。ワーグナーのライトモティーフが身体中をぐるぐる。棺桶に片足突っ込んだオーバー70歳のジジイになんてものを聴かせるんだ。

愛と死とかって これだけ、お口あんぐりと あきっぱなしになるような曲をそそぎこむなんて、ハラスメント同然なんじゃねな感じ。

で 結局、第一幕が超絶すぎ、2幕、3幕と最後まで息しているのが苦しいていう感じでした。

歌手はおおむね作品を味わうのに十分な出来でしょう。作品が凄すぎて、そんなこと考える暇はない。

たまに、イゾルデの高音が厳しそうだったりすると、これがもしニルソンなら悶絶モンねとか思ったりしたが。 

藤村さんのブランゲーネも、あの巨漢歌手達に混じると、老獪な召使っていうより若い従順なお小姓に見えたなぁ。

あと、メロートの秋谷直之さん いい声でした。

大野さんの指揮も、意外と(失礼)ワグナー振れるんだ、流石劇場人だと満足。

  

なにしろ曲がすごい。新国立のトリスタンと被るのでやめようと思っていたヤノフスキのトリスタンにも行くことにして、切符を買い込む。演奏時間5時間は地獄だが、もう破れかぶれです。 



リヒャルト・ワーグナー トリスタンとイゾルデ

新国立劇場オペラ「トリスタンとイゾルデ」

〈全3幕/ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉

2024/3/14(木)15:15 開場 16:00 開演

約5時間25分(第1幕85分 休憩45分 第2幕70分 休憩45分 第3幕80分)

新国立劇場 オペラパレス


【指 揮】大野和士

【演 出】デイヴィッド・マクヴィカー

【美術・衣裳】ロバート・ジョーンズ

【照 明】ポール・コンスタブル

【振 付】アンドリュー・ジョージ

【再演演出】三浦安浩

【舞台監督】須藤清香


【トリスタン】ゾルターン・ニャリ

【マルケ王】ヴィルヘルム・シュヴィングハマー

【イゾルデ】リエネ・キンチャ

【クルヴェナール】エギルス・シリンス

【メロート】秋谷直之

【ブランゲーネ】藤村実穂子

【牧童】青地英幸

【舵取り】駒田敏章

【若い船乗りの声】村上公太

【合 唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京都交響楽団


イゾルデ役に出演を予定しておりましたエヴァ=マリア・ヴェストブルックは、本人の都合により出演できなくなりました。代わりまして、リエネ・キンチャが出演いたします。


トリスタン役に出演を予定しておりましたトルステン・ケールは急病により出演できなくなりました。代わりまして、ゾルターン・ニャリが出演いたします。







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