2014-05-12

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、ストラヴィンスキー:「火の鳥」他 /シナイスキー、コジュヒン、読売日本交響楽団(p) @サントリーホール

デニス・コジュヒンの弾くラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番を聴きに、サントリーホールにでかける。

土曜日に、交響曲の2番、日曜日は法事で、3連ちゃんになるので、どうするか迷っていたんだけれど、大好物のピアノ協奏曲の2番だし、デニス・コジュヒンて知らないのだが、エリザベート王妃国際音楽コンクール優勝とかで、前の来日公演でも、極めて純度の高いハイテクニックな美音で、うっとりさせたらしい。

ロシアのピアニストで、ハイテクニックで!美音!、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番を聴くのにこれ以上ない組み合わせではないでしょうか。というわけで、急遽、切符を入手、1階の後方ブロックの中央左手3列目という、ピアノ協奏曲に最適そうな席にすわることができた。

で、「ルスランとリュドミラ」序曲の、昔ながらのロシアっぽい演奏の後、おまちかねの、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が始まりました。

確かに美音、テクニックも切れてる感じ。でも、曲は、ラフマニノフというより、プロコフィエフを聴いているみたいでした。だいぶん、落胆といわざるえません。土曜日の交響曲の2番につづき、ピアコンの2番も、しっくりくる演奏ではありませんでした。

わたし、ラフマニノフ・ジャンキーなので、基本、ラフマニノフであれば、そんなに、難しいことはいいません、簡単に、うっとりしてしまうはずなんですが、なんなんでしょう。

コジュヒン、アンコールで、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」からメロディという、聴いたことのない極めて美しい曲を、すこぶるつきの純度の高い、美しい音できかせてくれました。

後半のストラヴィンスキー、プルチネルラと組曲「火の鳥」-1919年版については、曲が曲ですから、のりのりで、楽しむことができました。指揮のワシリー・シナイスキー という方、ソビエト時代によくいた筋骨隆々の、いかにも、ロシアの指揮者って感じの曲づくりでしたが、べつに、いいんじゃない、とか、ストラヴィンスキーなので、極めて、寛容な気分でいられたわけなのです。

それにしても、ラフマニノフって、そんなに、難度が高い曲だったっけ。

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