偏愛のラフマニノフ 交響曲 第2番を聴きにサントリーホール へ。
前半。
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番
いかにもプロコフィエフという軽快で洒落た曲。
レティシア・モレノさんのヴァイオリンも、極めて線は細いけれど、美しくエレガント。
曲にぴったりの感じですが、もう少し低域に馬力と厚みがあると、よりロシアっぽかったかもしれません。
ヤルヴィもこういう曲だと適性十分、気持ちよくきいていられました。
それに、プロコフィエフ、この前聞いたハチャトリアンなんかと比較するとやっぱり格上、才能あるよなぁという感じです。(ただ、あんまり、信用できないなぁというのは、変わらない、印象でございます)
アンコール
バッハ無伴奏をゆったりとしたテンポで、とはいっても、過剰にエスプレッシーボにならず、上品に聞かせてくれました。
後半
お待ちかねのラフマニノフ/交響曲 第2番。
1、2楽章。
いつものヤルヴィ節。
整理整頓されていて、克明。N響ともども、お上手ですねぇという感じ。
でも、ちょっとエランが足んないんですよね。これぞ、ヤルヴィ。
ところが3楽章に入って、なんだか俄然、調子が出てくる。
まあ曲が超絶ロマンティックなんで、それなりにやってくれれば十分なんですが、今までの1、2楽章はなんだったんでしょうていう出来です。
クラが心を込めて気分よく吹いてくれたのが良かったんかしら。
その後の4楽章。命の力が天駆けていくような迅速感がきちんと出ていて、この難しいフィナーレを活き活きと駆け抜けていきます。
やあ、やるじゃないのと、しごく満足させていただきました。
N響も低弦ががっちりした安定感のある音が出ていて、昔懐かしいNHK交響楽団っぽく、安心できました。
終わりよければ全てよし。ヤルヴィと相性が悪いわたくしとしては、十分、満足できる演奏会となったのでした。
それにしても、やっぱり、ラフマニノフ/交響曲 第2番、大好きでございます。
第1934回 定期公演 Bプログラム
2020年2月6日(木) 開場 6:20pm 開演 7:00pm
サントリーホール
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
ラフマニノフ/交響曲 第2番 ホ短調 作品27
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:レティシア・モレノ
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