読響のニュースを見ていたら、ヴァイグレが11月に来日、14日間の隔離措置を過ごして 12月と1月のコンサートを全部振るという。
大感激。さっそく 12月9日のブルックナー6番と12月27日の所沢(これはもちろん後でオットにいくという目論みありありです)第九「合唱」の最終公演を買い込む。
で、本日お待ちかねサントリーのコンサートに行ってきました。
1曲目はモーツァルトのピアノ協奏曲第25番
曲は申し分なし。
ピアノは岡田奏さんというチラシで見たことはあるかなぁという方。でも、聴いたことはありません。
エリザベート王妃国際音楽コンクールのファイナリストだとか。
で岡田さん白い、フワフワしたドレスを纏って登場。後で考えてみると、身重で頑張っとるってことみたい。
ピアノは温かみのある優しい音。でも、あまり粒立ちがある感じではない。正直モーツァルトとは相性よくないかもなぁ。
ヴァイグレのバックは今時の古楽器風ではなく、しっかりオーケストラを鳴らすやつでありました。
岡田さんのモーツァルト、飛翔感というものが不足がちなので、元信者としてはどうしても厳し目の評価になりがちです。岡田さんの真価は不明ということかしら。
休憩後
お目当てのブルックナー交響曲第6番。悪い曲じゃあないけれど特別キャッチーでもない曲という印象ですが、(わたし、ブルックナーかなり好きですが、入信者ではありません)
ヴァイグレ ほんと素晴らしい演奏でした。
ブルックナーがこんなに素直で美しい曲を書くなんてと うっとりしてしまいました。
曲想の変化がスムーズに流れて極めて自然、さらに繊細な響きがなんとも美しい。
玄人の話によると、14型でなく12型だからみたいです。
で、ブルックナーらしい盛り上がりも、くるべきところでは、きっちり鳴らします。
まあ かなり流麗と言っていい演奏なんで、昔ながらのブルックナーみたいなゴリゴリ感はほとんどなくって、信者様達の評判はどうなのかわかりません。
でも、今時の整理整頓の行き届いた無味乾燥な演奏じゃあなく、しっかりドイツ・オーストリーしていて、もう大満足でありました。
知り合いにブルックナーは6番が一番好きという人がいて、へぇ、そうなんだと驚いたことがありましたが、生きいきとした感情の流露感という意味では、飛び抜けで自然な美しさがある曲ですなぁ。
ヴァイグレって、今の東京のオーケストラの外国人シェフの中では1番槍じゃないかしら。
今までは東響のノットが最もご贔屓でしたが、さらにうえかも。特に、ドイツものでは。いやいや、ブルックナー じゃあかなり抜けてる気がするけれど、マーラーはどうかなぁ。今後の、楽しみではあります。
あと、N響のヤルヴィは、わたくし的には選外です。なんだかわからないんですが、相性すごく悪いのよね。せいぜい1割5分ぐらいの打率っていう感じ。
N響も、あのNHKホールを使っている限りますます下手になちゃいそうだし。
今日の読響はかなり好調。読響って、時々下手だなぁって思うことがある楽団だけれど、ヴァイグレが振るとまともな音が出ている気がします。
会場は、コロナのせいか、空席もありましたが、終演後は大喝采でありました。この時期に来てくれてありがとうっていう意味ばかりじゃないと思うよ。
ヴァイグレと読響、これからますます期待できるなあ。次は何にを聴きに行こう。1月末のヒンデミットも、きっとヴァイグレは得意だろうけれど、ヒンデミットいいと思ったたことないんだよなあ。困った、さてどうしよう。
■《第604回定期演奏会》 12月9日(水)19時開演 会場:サントリーホール---21:00
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ ピアノ=キット・アームストロング→岡田奏
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調K.503
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調WAB.106
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