2日目
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番
カヴァコス、昨日と打って変わって、最初から絶好調。
いわゆる美音ではないが、聞き惚れるようなヴァイオリンの音、美感とか歌心とか情感、情念といったものよりも、もっと本質的な、体の芯の奥底から流れてくるような音楽。
おそらく、実演で聴いた無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番のベストでした。
次の1番パルティータも好調。急速調も今日は素敵な演奏です。
休憩後
ソナタの2番、シャココンヌで堂々と締めくくる。
カヴァコス、なんだか本当に独特の語り口がある。特に弱音の訴求力が凄い。
アンコールもずっと快調。舞曲風の急速調も今日は素晴らしい。
最後に2番のアンダンテ。
カヴァコス、最後の挨拶で、会場が静寂の中緊張感を湛えて聴いてくれた聴衆に感謝。音楽はサイレンスから生まれサイレンスに帰っていくものといったのち、演奏。まさに静けさから静けさへという終焉でした。
アンコール J.S.バッハ:
①無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV1005第3楽章、
②無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006第3曲Gavotte en Rondeau、
③無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番第4楽章Allegro assai、
④無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番BWV1003第3楽章Andante
いい演奏会でした。2日目もきて本当によかった。
レオニダス・カヴァコス
J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ・ パルティータ全曲演奏会【2】
公演日
2022/10/10(月・祝)
開演:14:00~ (開場 13:15~)
会場
紀尾井ホール (東京都)
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001 17分10秒
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002 29分00秒
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 32分30秒
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