真央くんのモーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会 第4回、東京王子ホールの切符があっという間に売り切れ、、いろいろ探したら、軽井沢大賀ホールでやるのを発見。
新幹線で、軽井沢、もう、追っかけ状態。もう、どうなっているんだか。
駅からタクシーと思ったが、車がいないので、徒歩で向かう。意外と、近くて、よかったよかった。
軽井沢大賀ホール、なかなか、音のよさそうなホール・ちょっと天井が低いかなぁ、
で、第1曲。
のっけから、ピアノの低音(鈍く曇った響き)と高音(真央くんの抜けた美音がしない)がバラバラ、ひどい音でびっくり。
こりゃ、どんなスタインウェイなんだろう。管理が悪いのかと思ってしまう。
2曲目に入って、だいぶましに。モーツァルトらしくなってきて、ほっとする。
真央くんのモーツァルトって、現代ピアノの音を駆使した、本当に創造性溢れるもの。そして、純度が高くきれのある美しいい音、さらに、音の流れに、モーツァルトに必須の飛翔感があって、ほんと、いいよなあ。
後半は絶好調。
アンコールはショパンとラフマニノフ?みたいで、ミケランジェリのピアノにしっくりな曲でした。
演奏後、真央くんがマイクで、お話タイム。
この大賀ホールは、ソニーの会長だった大賀さんが退職金をつぎこんで、つくった素晴らしいホールで、ソニーから、モーツァルトの全集CDをだしたことで、声をかけてもらい、始めてきたそう。
で、ここのスタインウェイはアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが日本に連れてきたやつで、製造番号がまだ40万代(今はもう60万代)で、鍵盤が象牙のものということです。1976年の第1回ワシントン条約でアフリカゾウの規制が始まってから、ピアノの鍵盤はプラスティクに(真央くんの生まれる10年以上前)。で、象牙の鍵盤なんて、ほとんどさわったことがないそう。
このミケランジェリのスタインウェイ、名器で美しい音なんだけれど、象牙の鍵盤のコントロールがとてもむずかしくて、いまのプラスティクの鍵盤のように、敏感に反応してくれない。今時のピアノだと、鍵盤のリアクションを利用して弾いているのに、象牙の鍵盤は指を跳ね返して、そういうことができない、演奏会の始めには全然弾きこなせなくて、失敗したりと、大苦戦だったそう。
そこで、休憩中に、色々イマジネーションを働かせて、弾き方をイメージトレ-ニング、後半は、やっと旨く弾きこなせた。で、そうなると、ピアノのから出てくる音があんまりいいので、自分で聞き惚れてしまうぐらいだったとか。
非常に面白いお話が聞けて、軽井沢に来てよかったなぁと思ったのでした。
藤田真央 モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会 ~清澄そして安らぎ~ 第4回(全5回)
【開 場】13:15 【開 演】14:00
■公演日 :2022/10/23(日) 14:00開 演
■会場名 :軽井沢大賀ホール
■曲目
モーツァルト:
「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K.455
デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573
ピアノ・ソナタ第9番 ニ長調 K.311
ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 K.570
ピアノ・ソナタ第15番 ヘ長調 K.533/494
軽井沢大賀ホール
住所 〒 389-0104 北佐久郡軽井沢町軽井沢東28-4
電話番号 0267-42-0055
【客席数】
1階
660席
2階 椅子席
86席
2階 立見席
38席
合計 784席
アクセス方法
長野新幹線・しなの鉄道「軽井沢」駅下車。徒歩約8分
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