2019-07-06

第146回 スーパー・リクライニング・コンサート ピアノ・トリオ リサイタル 黒田亜樹とイタリアの名手たち フォーレ・ラヴェル:ピアノ三重奏曲 @Hakuju Hall  渋谷区富ケ谷

第146回 スーパー・リクライニング・コンサート  ピアノ・トリオ リサイタルにHakuju Hallへ。

なにしろ、フォーレのピアノ三重奏曲 をやってくれるそうなのだ。どうしても、実演で聴きたかった曲だが、なかなかやってくれるひとたちがいなくて、やっと聞くことが出来る。非常に楽しみ。

ただ、ピアニストのミラノ在住という黒田亜樹さんも、イタリア最高峰の弦楽四重奏団という「クァルテット・プロメテオ」も、そのアルド・カンパニャーリ(ヴァイオリン)さんも、フランチェスコ・ディロン(チェロ)も、全然知らないんで、どんなもんだべ、という感じ。

まず、フォーレ:ピアノ三重奏曲。ああやっぱり、これは、神品というべき曲。1楽章がはじまって、もう、ほとんど涙ぐみたくなるような美しさ。演奏も、なかなかすてきで、フランス的な和声の響き主導というより、もう少し歌よりというか、イタリアっぽいなぁという感じの演奏。大満足。

休憩なしで、本日のメインと黒田亜樹さんがおっしゃったラヴェル:ピアノ三重奏曲。あまり、聴きこんでいない曲だが、やっぱり、とっても素敵な曲。
わたしゃ、ドビッシーより、ラヴェルがすきだなぁ。
超偏愛のフォーレの弟子筋だからかしら。まあ、関係はないんだろうが、音に感情の裏打ちってもんがあるもんなぁ。感覚ばっかり(偏見)のドビッシーとは、別世界。

実に楽しい、演奏会でした。

じつは、チケットを、2重に買ってしまったので、大学時代の友人たちに来てもらう、というおまけがあったので、それもまた、よいイベントになったのでした。二重購入という老人性痴呆のミスも、悪いことばかりじゃないのでした。めでたい。




第146回 スーパー・リクライニング・コンサート
ピアノ・トリオ リサイタル
ピアニスト・黒田亜樹とイタリアの名手たち

2019年7月5日(金)①15:00開演(14:30開場) ※約1時間/休憩なし
各回全席指定リクライニング

Hakuju Hall はくじゅほーる
所在地: 〒151-0063 東京都渋谷区富ケ谷1丁目37−5
電話: 03-5478-8867
客席数: 300席全リクライニングシート時 162席

東京藝術大学在学中にバンドデビュー、ヴォーカルとキーボードを担当。イタリアに移住し、クラシック、ジャズ、ロック、現代音楽まで、幅広いレパートリーを誇る鬼才ピアニスト黒田亜樹が、イタリアから二人の名弦楽器奏者を率いて来日公演を行います。イタリア最高峰の弦楽四重奏団「クァルテット・プロメテオ」でも活躍するヴァイオリニストのアルド・カンパニャーリ、国際的に知られる人気チェリストのフランチェスコ・ディロン。黒田とは旧知で共演歴も長く、幅広い音楽性も共通している二人とともに披露するのは、フォーレとラヴェルの美しいピアノ三重奏曲。至福の1時間をご体験ください。

[出演]
アルド・カンパニャーリ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・ディロン(チェロ)
黒田亜樹(ピアノ)

[プログラム]
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 op.120
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調














[プロフィール]
アルド・カンパニャーリ(ヴァイオリン) Aldo Campagnari, violin
クァルテット・プロメテオのヴァイオリン奏者。この弦楽四重奏団で数々の国際コンクールの賞歴を誇る。プラハの春、ボルドー、ミュンヘンなどのコンクールで優勝し世界各地の錚々たる室内楽演奏会シリーズに出演し、A.ロンクィッチ、V.ハーゲン、D.ゲリンガス、A.ペイ、E.ブルンナー、B.ペトルシャンスキー、E.パーチェら内外の名演奏家と共演、RAI、ORF、BBC、ドイツ各地の国営放送などで放送される。イタリア・ユース・オーケストラで、コンサートマスターを務めたのち、R.ムーティ、C.M.ジュリーニ、G.シノーポリらが指揮を務めるスカラ座オーケストラに参加、ボローニャではM.クアルタともとで引き続き研鑽を積んだ。ECMのためにプロメテオ弦楽四重奏団でバッハの「フーガの技法」を録音した他、S.スコダニッビオ編曲による、タレガなどのギター作品集や、ヴォルフ、シャリーノの弦楽四重奏全作品集を録音。ブリリアントレーベルからは、シマノフスキ、ドビュッシーの弦楽四重奏をリリースする。2006年ローディでクァルテット・プロメテオ音楽祭を企画、同時に06年から09年までは現代音楽祭「Contemporaneamente」の音楽監督を務め、ローマの現代音楽アンサンブルAlter Egoのヴァイオリン奏者でもある。現在、トレント国立音楽院にてヴァイオリンを、アレッサンドリア国立音楽院では室内楽を教えている。シエナ・キジアーナ夏期講習会では、毎年シャリーノの作曲クラスのアシスタントを務める。12年、プロメテオ弦楽四重奏団はヴェネチア・ビエンナーレ・銀獅子賞を受賞。 閉じる

フランチェスコ・ディロン(チェロ) Francesco Dillon, violoncello
イタリアのトリノ生まれ。独創性に富み多彩なレパートリーを誇る、国際的な活躍を続けるチェリスト。A.ビルスマ、M.ブルネロ、D.ゲリンガス、M.ロストロポーヴィチに師事、S.シャリーノに作曲を師事。RAI国立交響楽団、シュトゥットガルト放送響、ウィーン放送響、ミラノ・スカラ座フィルなどと共演。1993年、クァルテット・プロメテオを結成し、国内外で活発な演奏活動を展開、プラハの春国際音楽コンクール、ミュンヘン国際音楽コンクール、ボルドー国際弦楽四重奏コンクールなどで受賞多数。ヴェネツィア・ビエンナーレ音楽部門の銀獅子賞受賞。現代音楽アンサンブル、アルター・エゴのメンバーとしても世界各地の現代音楽祭に出演している。室内楽奏者として高い評価を得ており、I.アルディッティ(Vn)、M.ブルネロ(Vc)、D.ゲリンガス(Vc)、V.ハーゲン(Va)、J=G.ケラス(Vc)などと共演。現代音楽にも造詣が深く、V.グロボカール、細川俊夫、A.ペルト、S.ライヒなどの現代作曲家と、またW.バジンスキー、J.ゾーンなどとのジャンルを超えたコラボレーションも行っている。BBC、RAI、ARD、ORF、西ドイツ放送などでたびたび放映され、また録音も多くCDも多数リリースしている。S.シャリーノ作品をRAI国立交響楽団共演したCDはゴールド・ディアパソン賞受賞。フィエーゾレ音楽学校、モスクワ音楽院、パシフィック大学(アメリカ、カリフォルニア)、マンチェスター大学などで後進の指導にも力を注いでいる。2010年より、フィレンツェの現代音楽プロジェクトの芸術監督も務めている。 閉じる

黒田亜樹(ピアノ) Aki Kuroda, piano
東京藝術大学卒業後、イタリア・ペスカーラ音楽院高等課程を最高位修了。フランス音楽コンクール優勝。ジローナ20世紀音楽コンクール現代作品特別賞受賞。現代音楽演奏コンクール優勝、朝日現代音楽賞受賞。卓越した技術と鋭い感性は作曲家からの信頼も高く、「ISCM世界音楽の日々」「現代の音楽展」「サントリーサマーフェスティバル」「B→C バッハからコンテンポラリー」など、主要な現代音楽演奏会にて内外作品の初演を多数手がける。ビクターより「タンゴ・プレリュード」「タンゴ2000」をリリース。タンゴの本質を捉えた表現と大胆なアレンジは各方面で注目された。2013年にはバンドネオン奏者の小松亮太氏とともにピアソラ作曲オペラ「ブエノスアイレスのマリア」を、ピアソラ元夫人で歌手のアメリータ・バタールを迎え完全上演し話題を呼んだ。国外ではサルデーニャのSpazioMusica現代音楽祭でブソッティ作品の初演、パルマのレッジョ劇場でキース・エマーソンの代表作「タルカス」を現代作品として蘇演、シチリアのエトネ音楽祭出演などイタリアを中心に活動。作曲家・植松伸夫と浜渦正志の指名により録音した「PianoCollections FINALFANTASY」やイタリアLIMENレーベルよりリリースした「ブルクミュラー練習曲全集」のDVDによっても、世界中のファンに親しまれている。14年アメリカのオドラデクレーベルより「火の鳥」~20世紀音楽ピアノのための編曲集リリース。「東京現音計画」メンバーとして14年4月サントリー芸術財団第13回佐治敬三賞受賞。ミラノ在住。

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