2019-02-20

指揮:チョン・ミョンフン マーラー:交響曲第9番 東京フィルハーモニー交響楽団 @東京オペラシティ

チョン・ミョンフン&東京フィルハーモニーの マーラー:交響曲第9番を聴きに東京オペラシティへ。

なんだか、東フィルとチョン・ミョンフンさんの組み合わせは随分人気があるみたい。東フィルもミョンフンさんとやると、格別に気合いが入るらしい。

チョン・ミョンフンのマーラーは、嘆きの歌のCDを持っている程度。 実演も1度、サントリーホールでで聞いたことがあるかしら。正直、あまり印象に残っていない。

でも、今日は9番なので、期待ができるんじゃないでしょうか。

さて、
出だし、凄くゆっくりとしたテンポで始まる。まさに、エスプレッシーヴォ。

なんだか、とても気合いの入った響きがする感じ。マーラーの管弦楽法って、室内楽的とかいわれるみたいだけれど、全然そういう雰囲気じゃあない。とてもマッシブな音がする。この頃はやりの、明晰な響きで、見晴らしの良い、マーラーとは随分違う。

 東フィルは暖色系の響きがするオーケストラなので、余計そう感じるのか、オペラシティーのホールが容量的にマーラーの強奏だと飽和ぎみになるのかなぁ。

全体として気力漲るという感じの演奏で、マーラー9番の諦観とかいうたぐいのものではありません。

もっと、まだまだ生命力が湧き上がって来るような9番、懐古的になって 浄化されるというより、生々しいマーラーの激情に触れるような9番でした。

旧タイプのマーラーといっていいのか、でも、バーンスタインなんかとは、真逆かなぁ。あまり体験したことのない感じです。

とはいえ、マーラー聴きました!という充実感のある演奏でありました。



東京フィルハーモニー交響楽団 第123回 東京オペラシティ定期シリーズ
[出演]
指揮:チョン・ミョンフン
東京フィルハーモニー交響楽団
[曲目]
・マーラー:交響曲第9番

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