2015-02-07

フーゴー・ヴォルフ 歌曲全集@フィッシャー=ディースカウ、シュヴァルツコップ,ルートヴィヒ,バレンボイム、ムーア

ブラームスで修養不足が露呈したのだが、めげず、次は、フーゴー・ヴォルフの世界に乗り込むこととする。

フーゴー・ヴォルフといえば、ドイツ歌曲の奥座敷、最深部に鎮座する異界と認識すべきと脅されていて、敬して遠ざけ気味にしてきたものだ。

たしか、もうだいぶん前、まだ、脂が抜けていない不・不惑の年頃に、フィッシャー=ディースカウ、シュヴァルツコップのイタリア歌曲集なんぞを聴いてみたものの、こりゃ、ドイツ語知らんと駄目でんなぁと、退散した苦い記憶が残っているのだ。

で、恐る、恐る、という感じだったんですが、ブラームスで鍛錬したおかげなのか、フーゴー・ヴォルフ、すこぶる、快調な聴きものなんでありまして、なんだか、拍子抜けでございます。

聴きすすめるにしたがい、なんとも、繚乱・多彩な胸ワクの世界がひろがってゆき、ピアノも、伴奏というより、二重奏という役回り、特徴的なアルペジョ風の音型が頻出して、魅惑的であります。

フィッシャー=ディースカも、ここにきて、水を得た魚のよう、リートは、テノールがという、わたくしメの世迷言など、じぇんじぇん云う気になりません。まさに、はまり役。

これだけ、聴き映えがするのなら、機会があれば、是非とも、フーゴー・ヴォルフの夕べみたいな、リーダー・アーベントにいってみたいものです。

ヴォルフって、そういうイベントにぴったりの作曲家みたいでした。でも、ヴォルフのリーダー・アーベントなどという演奏会って、あんまりなさそうな気がするなぁ。ちと、調べてみようっ、と。

 

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