2015-07-18

箱根 匠の宿 佳松 @神奈川県箱根町箱根

めでたくジジイの節目を迎えたイベントとして、箱根佳松に行くこととする。

なにしろ、ここ2回ほど、温泉旅館のお食事では、酷い目にあいつづけ、美味しい温泉が日本にあることを忘れてしまいそうなので、起死回生の一手を打つことにしたのだ。

佳松なら、父存命の頃、2、3回利用して、お料理に関しては太鼓判だったところだ。

ま、温泉としては、源泉掛け流しとかじゃないし、エステが充実とかの今風の魅力にも欠けるが(昔ながらのマッサージしかない) 、我が家の場合、それを犠牲にしても、食い物が一番大事なのだ。当然だよね。

で、3時にチェックイン、10分ほど早かったが、丁寧な対応で、待合室に案内してくれる。気分いいなぁ。

で、前回、利用は3、4年前なのに、その時担当の中居さんがまた相手をしてくれるらしい。何も言っていないのに、さすがの、オペレイション。

上機嫌で、早速、お風呂に入って、湯上りのビールを飲みつつ、まったりと、夕食を待つ。

部屋食基本らしい。(前に1度だけ、厨房近くの部屋で食べたような記憶があるけれど。東北大震災地の緊急対応だったんじゃないの、とは奥さん言)

で、本日の料理は、いかのとおり。

食前酒 やまももか?
箸付 翡翠茄子 生うに、胡麻餡
前菜 鱧湯引き 野菜3種 金時草浸し、変わり鮎、鬼灯釜(ほおずきに入った)に山桃、めごち東寺揚げ
椀盛 貝柱 糝薯(しんじょ)、白木茸、短冊人参、胡瓜、柚子  京風懐石ってうたうけど関東風の濃い目だと思う、おすまし激ウマ 
造里 季節の魚 北寄など
凌義 茶蕎麦 磯辺巻、しゃり芋、貝割れ  麺露
鉢肴 金目鯛、玉蜀黍揚げ、 酢立、天出し汁
進肴 和牛 薯蕷(やまいも)巻 ズッキーニ、針葱、糸唐辛子
蓋物 牛蒡(ごぼう)飛龍頭、 楓冬瓜、南瓜、おくら、粟麩 山椒煮
留鉢 鱸塩蒸し 胡瓜、白ダツ、アルファルファ、梅肉餡、加減酢
食事 白御飯、香の物、赤出し
デザート フルーツあんみつ ミント  

で、料理長からの1品、伊勢海老の中華揚げがつくコースを頼んである。

冷酒は奥さん久保田萬壽*1 私キリンラガー、あさ開 (岩手)、正宗 各*1 

やはり、おいちい、品々でした。関西風ではなく、おそらく、関東風の、味がしっかりタイプですよね。

わたし、お子ちゃま舌の貧乏人なので、日本料理には、まるで、適性がなく、今まで、美味しいと思った料亭は、赤坂の菊乃井のみ。

あとは、玄冶店 濱田家 東京ミッドタウン店 (げんやだな はまだや 閉店)とか、赤寶亭 (せきほうてい)青山とか、池波正太郎の愛した料亭花ぶさ(はなぶさ)とか、江戸風のはぜんぜんピンと来ず、という、経歴の持ち主であります。

唯一、美味しいと思ったのが、この、吉松だったのだが、期待に違わず、私のような田舎もんでも、日本料理が、美味しく食べられるんだと、ひと安心。

料理長の渡邊昭さんは、もう20年以上、続いているそうで、中居さんからも、前と変わりなく、きっと、満足していただけると思いますと、説明があった。

さすが、料理で、名を売っているだけあるよね。

例の、大涌谷の火山騒動で、やっぱり、お客さんが減ってるそうで、いつもは混んでるので、今なら、のんびりできていいという、お客さんもいらっしゃるそう。確かに、狙い目だわな。

よくあさ、早起きして、入浴後、ビールでまったり。

朝食も、派手さはないが、美味しい品々で、じんわり旨い。

野菜サラダ だいこん、とまと、じゃこ
香の物 たいこん、しそ
あんかけどうふ きのこ
あじの干物箱根定番 いいね (奥さん 金目かす漬け)  
まぐろさしみ、殺ぎ切り
きんぴら
おひたし
だしまきたまご(奥さん、たまごやき)
あさりの味噌汁
あんにんどうふ

というものでした。

ま、今回は、佳松の平均レベルというところでしょうが、さすがのパフォーマンスで、ごちそうさまでした。奥さんも大満足と相成ったのでございます。

美味しい温泉ということなら、このくらいの、満足感を与えてくれなければ、話にならんよねえ。

〆て、76080円と、美味しくなかった「美味しいお宿」昼神温泉「石苔亭(せきたいてい)いしだ」より、1万円以上もお安いのだ。ということで、大成功のイベントとなったのでありました。めでたい。







【箱根 匠の宿 佳松】
 〒250-0521
 神奈川県足柄下郡箱根町箱根521
 TEL 0460-83-6661 FAX 0460-83-6510

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