正直、グエルチーノって、きいたことがない。イタリア・バロックの大家らしく、水準は極めて高いらしい。いってみると、日本では、あまり知られていないようで、ひとだかりはない。
気分よく、絵を見ることが出来た。絵は、よく修復が出来ているようで、極めて鮮明。そんなに、昔の絵とは思えない。きっと、有名に違いない「聖母のもとに現れる復活したキリスト」などなど、なかなかに、立派な感じの絵だったんだけれど、正直、古典的技法の正統派という感じで、感動に打ち震える、という、ことにはならなかったのでした。
ただ、その時代の公式美人画ということになるような「巫女」の絵や、特に、「クレオパトラ」の絵なんか、きっと、本当はこういう絵が描きたかったんじゃないの、と邪推させるほど、女性の麗しい官能美を放射していて、なかなかの、見ものでございました。
ま、わたくしめの教養のなさが、露呈したというところでしょうか。でも、鮨を食う前の、腹ごなしとしては、きわめて上等、という、不埒な振る舞いで、ご勘弁というところです。
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