2014-03-09

インバル 東京都交響楽団 マーラー・チクルス⑧ 交響曲第8番

インバル、東京都交響楽団のマーラー、交響曲第8番がみなとみらいホールであった。いよいよ、マーラー・チクルスも終盤だ。
8番は、実演はおろか、CD(大昔の、バーンスタイン/ロンドン響とか)でも、ほとんど聴いたことがない。オラトリオみたいで、どうも、苦手である。
そういえば、若かりし頃の小澤が、日比谷公会堂でやったのを聴いたのが、初体験だったような。
大軍団の出演者たちをみて、へたをすると、聴衆より大勢いるのでは、などと思ったおぼえがある。

で、インバルの第8番、ほとんど、マーラー、交響曲第8番の初体験みたいな感じでした。こういう曲なのね、という気分です。
マーラーには、珍しく、初演は大成功だったそうで、不可解だったんですが、こういうことなら、成功するのもうなづけるような。
それに、今回の公演では、少年少女合唱隊は、曲を反映してでしょう、聖歌隊みたいないでたち、第二楽団や、森さんのソプラノはホール後方の高みから演奏と、まさに、オラトリオ的空間が現出しています。

たっぷり、楽しみました。でも、マーラーって、この曲のあとに、9番かいたんだよなぁと思うと、不可思議な気持ちがします。そうなんだ、ふうううん、ていうところでしょうか。

妻も、ずごい曲だわねぇ、と感嘆しきりでありました。


指揮:エリアフ・インバル
ソプラノ:澤畑恵美、大隅智佳子、森麻季
メゾソプラノ:竹本節子、中島郁子
テノール:福井敬
バリトン:河野克典
バス:久保和範
合唱:晋友会合唱団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
(少年はほとんどいません。
ボーイソプラノのコーラスだったら、さぞ、美しいんでしょう。
もちろん、東京少年少女合唱隊がだめとかいうんではないですよ)

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