2014-03-04

PCオーディオ入門 その2 iFI nano iDSD、 foobar2000 DSD再生(DoP方式)

foobar2000(すんごい優れもののfreesoftのようだ。ジジイには、使いこなせないという、数少ない欠点があるんだが。)に、USB DACのiFI nano iDSD 、ヘッドフォンアンプ・オルトフォンHd-Q7 、ヘッドホンAKG K702という、組み合わせでPCオーディオ入門をはたしたわけだが赫々たる成果があがっているとは、どうもいえないようなのだ。

そこで、DSDフォーマットを再生するという、次の手に出ることにする。

どうやら、iFI nano iDSDは、2.8/3.1/5.6/6.2MHzのDSDに対応する、先進の機器らしい。

そこで、超優秀なfoobar2000に、日本語化工房さまのありがたいご教授をなんとか解読しつつ、新しいComponentsを、導入することにした。

まず、
ASIO出力プラグイン(ファイル名:foo_input_sacd-0.6.2.zip)
Super Audio CD Decoderプラグイン(ファイル名:foo_out_asio.fb2k-component)
がいるらしい。

で、
・foo_out_asio
・foo_out_sacd
・foo_dsd_asio
foo_input_sacdはプラグインのほかにも同梱されているASIOProxyInstall.exeを実行してASIO Proxyを入れる必要があります。
という指示に従うと、DSD再生が可能になるらしいのだ。

でも、何度か試したものの、どうしてもうまくいきませんのよ。暗礁に乗り上げてしまったのでした。

で、成功したとのうらやましい報告がのっている
Koki Labo. by au携帯 という、ブログを、羨望しつつ眺めていると(わたしの暗礁脱出に必要な初歩的情報がもう少し書いてあればな、とブログ主の知的水準の高さがうらめしい)、

偶然、AVwatchで、
nano iDSDをWindows PCで利用できる最新ドライバ「iFi(by_AMR)_HD_USB_Audio_Driver_V2.15.0」公開。
アシンクロナス伝送や、WASAPI、ASIO 2.3に対応。ただし、nano iDSDからのDSD出力は、DoP方式のみとなる。
という、記事を発見。

iFI nano iDSDは、DSDネイティブ(ダイレクト?)再生、というよりDoP再生(意味はよく解らんが)なのだということを知る。(きっと、マニュアルのどこかに書いてあるんでしょう、全然知りませんでしたが)

そこで、再挑戦、
foobar2000の設定は、
1.foobar2000のメニューからFile -> Preferencesを選択して
 Preferences画面を開く
2.同じく左側ツリーのPlayback -> Outputを選択して、
 右側のDeviceをfoo_dsd_asioにする
3.同じく左側ツリーのPlayback -> Output -> ASIOを選択して、
 右側のfoo_dsd_asioをダブルクリックする
4.foo_dsd_asio画面が開くのでASIO DriverをiFi(by AMR)HD USB Audioにする
DSD Playback Method:は、 DoP Marker 0x05/0xFA
PCM to Method:は、None あるいは、SDM Type Bで

*変換設定にはSDM Type A~Dまで存在しますが、音質の変化は少なく、聞き分けることは非常に難しいと思われます。との記述をどっかで見たよ。

Fs:は、DSD128を選びました
(DSD64 → 2.8MHz
 DSD128→ 5.6MHz
だそうです。)

5.Preferences画面の左側ツリーのTools -> SACDを選択して、
 右側に表示されるASIO Driver ModeをDSDにする

PCM Samplerateは、44100 のままです。

「foobar2000」で、 CD音源(16bit/44.1kHz)をDSDに変換して 再生することが可能。
なお、この機能は44.1kHz系(88.2/176.4)のみの対応で、 48kHz系には今のところ未対応。
といっている、DACメーカーがあるようです。

以上で、設定は終了。
foobar2000のリセットも忘れずに。

これで、なんとか、DSDが再生できました。

iFI nano iDSD側はDSD5.6Mでマゼンタがめでたく点灯しています。
foobar2000にて、DSD再生(DoP方式再生)ができたようです。

DSDのファイルは、CD音源をExact Audio Copyで44.1kHz/16bitのWAVから、KORGのAudioGate (無料バージョン)で、DSDに変換したもの。


さて、つぎは
foobar2000にて、PCM⇒リアルタイムDSD変換再生。かもね、のバアイ。

Exact Audio Copyyでは44.1kHz/16bitのWAVへのリップと同時に、FLACにもできるので、そいつも手に入れてあります。
WAVでも、FLACでも、foobar2000からiFI nano iDSDに出力すると、DSD5.6Mのマゼンタが点灯するのも確認しました。
ということは、foobar2000で、PCMやFLACからのリアルタイムDSD変換再生が可能ということのようです。確証はありませんが。

現状、foobar2000でのDSD再生ですが、もしかすると、不安定かもしれません。playスタート時や、まれに再生の途中でも、プチノイズが入ります。foo_dsd_asioかなにかのバージョンをむかしのにするといい、とかいう情報もあるようです。めんどいので、試してませんが。

* KORG DS-DAC-10とfoobar2000の組み合わせにつて、こういう、情報があります。
切替時のノイズ問題 Fs:は、DSD128を選んだ場合らしい
 実はこのやり方をやると確実に曲を再生させた直後に「ブチ」っと音がなります。DSDの切替時に起きる音がします。

 さらに言えば、「2.ASIOの設定」の時のFSの値を「DSD128」にするとDS-DAC-10内で「5.6MHz→2.8MHz」と強制的に切り替わります。

iFI nano iDSDでも同じ動作をしているのか、ジェンジェン、わかりません。




で、大事なのは、その結果どう聴こえたかなんですが、まず、AKG K702から聞こえる音は、foobar2000のWASAPI・iFI nano iDSDで聴く、44.1kHz/16bitPCMとは、大違いとなりました。

ただ、わたしの駄耳では、一聴違うのは良くわかりますが、あまりの激変で、それが良くなったのか、悪くなったのか判然とはしません。

一聴ハイファイ調なのは、44.1kHz/16biWAVなのですが、自然なのはDSD再生のほうということみたいです。自然なので、DSD再生はかえって、レンジが狭いみたいに聴こえるんですが、どうもそうではなさそうです。音が二皮ぐらい剥けて、、ある意味、裸になります。でも、きたない音ではありません。
そして、CD/SACDプレーヤー DENON DCD-1650AE、からドライバーユニットSRM-300、STAXイヤースピーカー SR-202で聴くのと、かなり近い音に聴こえるのです。
これは、どういうことか、もうすこし、遊んでみる必要がありそうです。

ただ、本気で、ピュア・オーディオのジャンルに境界越えをしてしまうと、オルトフォンのヘッドフォンアンプHd-Q7では、力不足かもしれません。そこまでやる必要があるんでしょうか。まともなアンプが20万以下で買えるとは思えないんですが。困ったもんです。ウジウジ。

なお、DSDのDSD再生(DoP再生)と、PCMのリアルタイムDSD変換再生の違いについては、私の駄耳での一聴判別は、当然、不可でした。PCM再生とDSD再生の違いが大きすぎて、いまはそれどころではありません。

ま、遠い将来の課題ということで、いいのではないでしょうか。
リアルタイムDSD変換再生が、こんなにも評判になってるなんて、いま、初めて知りましたよ。
それに、DSDダイレクト再生というものが、あるらしいことも、わかりました。ただ、純正DSD音源がそれほど流通していない以上、あまり、慌てふためく必要はないようです。ホントカ?



***
foobar2000、iFI nano iDSD のDSD再生(DoP再生)については、あまり情報がなかったので、初心者による、初心者目線の情報ということで、長々、話をしてみました。
参考にするひと、いないだろうなぁ。


1 件のコメント:

  1. ありがとうございます。参考になりました。昨日入手した nano iDSDとWin7環境で OnkyoのサンプルDSDを再生できました。

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